あの星が降る丘で、君とまた出会いたい(映画)解説wiki｜あの花の続編！つながりは？

皆さん、こんにちは！

突然ですが、皆さんは「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」という作品をご存知でしょうか。

映画の大ヒットで、SNSでも大きな話題になりましたよね。

私も公開当時、映画館に足を運び、涙が止まらなかったのを覚えています。

そして今回、その感動の物語の続編「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」について、皆さんと一緒に深掘りしていきたいと思います。

前作の切ないラストに胸を締め付けられた方も多いのではないでしょうか。

「あの星」は、そんな皆さんの心に温かい光を灯してくれる、本当に素敵な作品なんですよ。

ぜひ最後までお付き合いください！

※ネタバレ注意

あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。 （スターツ出版文庫） [ 汐見夏衛 ]

あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。

■目次

あの星が降る丘で、君とまた出会いたい(映画)解説wiki｜作品情報

まずは、この物語の基本情報からお話ししましょうか。

「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」は、汐見夏衛先生によって書かれた小説なんです。

実は、2016年に出版された前作「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の続編として、当初は「あの夏の光の中で、君と出会えたから。」というタイトルでウェブ上で公開されていました。

それが、さらに加筆・修正されて、2020年12月に現在のタイトルでスターツ出版文庫から刊行されたんですよね。

そして嬉しいことに、2026年にはこの「あの星」も映画化されることが決定しているんですよ。

前作の映画も大ヒットしましたから、続編がどう描かれるのか、今から楽しみで仕方ありませんね。

ジャンルとしては、前作と同じく恋愛小説ですが、タイムスリップというSF要素や、戦争という重いテーマも含まれています。

命の尊さや平和のありがたみを改めて感じさせてくれる、深いメッセージが込められた作品なんです。

あの星が降る丘で、君とまた出会いたい(映画)｜登場人物

この物語の主要な登場人物は、前作から引き続き登場する百合と、今作で新たに主人公となる涼です。

百合（加納百合） は、前作で1945年の戦時中にタイムスリップし、特攻隊員の彰と運命的な恋に落ちた女の子です。

現代に戻ってきてからは、過去の経験を経て、以前の反抗的な態度が消え、落ち着いた大人びた女性へと成長しています。

彼女は大学で国際関係学を学び、戦争や紛争のない未来を目指して研究に励んでいるんですよ。

彰への忘れられない想いを胸に秘めながらも、しっかりと前を向いて生きる姿は、本当に尊敬します。

そして、今作の新たな主人公 涼（宮原涼） です。

彼は中学2年生の時に百合と出会い、なぜか初めて会ったはずなのに、「やっと見つけた」と感じる不思議な感覚に襲われます。

実は、百合は彼の中に、かつて愛した特攻隊員・彰の面影を見出しているんです。

涼自身も、幼い頃から空を飛ぶ夢や、百合の花が咲く丘で星空を見上げる女の子の夢を繰り返し見ていて、それが百合の経験と繋がっていることを示唆しています。

彼はサッカーが大好きな男の子で、プロサッカー選手になるという夢を持っていますが、百合との出会いをきっかけに、葛藤し、成長していきます。

そして、忘れてはならないのが、前作で百合の初恋の相手だった 彰（佐久間彰） です。

彼は百合を心から愛しながらも、国のために特攻隊員として出撃し、わずか20歳で命を落としました。

彼の遺した手紙には、百合への深い愛と、「生きてくれ」という未来への願いが綴られており、それが百合の人生を大きく変えることになります。

彼らの複雑に絡み合う運命が、物語に深みを与えているんですよね。

あの星が降る丘で、君とまた出会いたい(映画)解説｜あの花の続編！つながりは？

「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」は、まさに「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の直接的な続編なんです。

前作のラストで、現代に戻った百合が、ひょんなことから涼という少年と出会うシーンが描かれていますよね。

その涼こそが、今作の主人公であり、百合が過去で愛した彰の「生まれ変わり」という設定なんですよ。

正直、前作のエンディングでは、彰との悲しい別れに涙したものの、百合の気持ちがどう報われるのか、少し救いのない気持ちを抱いた人もいるかもしれません。

「なんでこんなに切ない終わり方なんだ…」って、私も感じていましたから。

でも、この「あの星」を読むと、その疑問が解き明かされ、百合と彰、そして涼の物語が「完結」するんだと、原作者の汐見夏衛先生も語っています。

前作が百合の視点で描かれていたのに対し、今作は涼の視点から物語が進むことで、同じ出来事でも全く違った感情や視点から見つめ直すことができるんです。

これにより、二つの作品がセットで一つの壮大な物語を織りなしていると感じられます。

まさに、時を超えた愛の物語が、ここできちんと結ばれるんですよね。

あの星が降る丘で、君とまた出会いたい(映画)｜見どころ

この作品の最大の魅力は、やはり 「生まれ変わり」 というテーマを通じて描かれる、時を超えた愛の形ではないでしょうか。

涼が百合に惹かれながらも、彼女の中に彰への忘れられない想いがあることを知り、葛藤する姿は、本当に胸が締め付けられます。

「自分は彰の代わりなのか？」という涼の苦悩は、私たち読者にも深く共感できる部分があるはずです。

しかし、涼は最終的にその葛藤を乗り越え、百合と向き合います。

この乗り越え方は、まさに私たち自身の人生にも通じる、大きなメッセージを与えてくれますよ。

また、作中で涼が百合に教える 「恩送り」 という言葉も、この作品の大きな見どころです。

「恩返しができないなら、その恩を次の誰かに送ればいい」という考え方は、亡くなった彰や、彼らが守ろうとした未来を生きる私たちにとって、とても大切なことです。

戦争という悲劇の中で命を落とした若者たちの想いを、現代を生きる私たちがどう受け継ぎ、未来に繋いでいくべきか。

この作品は、その問いに対して、温かく、そして力強い答えを提示してくれています。

平和な時代に生まれたことの幸せ、そして、その幸せを当たり前だと思わずに精一杯生きる大切さ。

そういったメッセージが、この恋愛物語の中に優しく溶け込んでいるんです。

まとめ

単なる恋愛小説としてだけでなく、私たちの生き方そのものに問いかける、そんな深い感動を与えてくれる作品ですよ。

ぜひ、前作と合わせて読んで、この壮大な物語の「完結」を体験してみてください。

きっと、あなたの心にも温かい光が灯されるはずです。

最後までお付き合いいただいてありがとうございました。