どうも、ドラマ大好きブロガーです。
さて、今期始まったドラマの中で、僕が個人的に注目しているのが「僕達はまだその星の校則を知らない」です。
皆さんもきっと、その独特な世界観に引き込まれているんじゃないでしょうか。
特に、第2話までを見て、このドラマが何を伝えようとしているのか、少しずつ見えてきた気がしますよ。
ぜひ最後までお付き合いください!
※当記事はネタバレに配慮して作成しています。
■目次
僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)wiki|ストーリー解説
まず、このドラマの基本的な設定からお話ししますね。
物語の舞台は、少子化の影響で共学化に揺れる私立高校「濱ソラリス高校」なんです。
もともとは、ちょっと偏差値が高めの男子校「濱浦工業高校」と、伝統と品格のある女子校「濱百合女学院」が合併してできた学校で、この新しい環境で次々と問題が起こるんですね。
そこに、主人公である弁護士の白鳥健治が、スクールロイヤーとして派遣されてくる、という学園ヒューマンドラマなんです。
健治は、幼い頃から文字や音に「色」や「匂い」を感じるような独特な感性を持っているんですが、それゆえに集団行動が苦手で、不登校になった過去もあるんですよ。
だから、「学校は悪の組織」だとまで思っていた健治が、この学校でどんな変化を見せるのか、そこが大きな見どころになりそうです。
僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)|原作・脚本は?
そして、この作品はオリジナルドラマなんです。
原作がないからこそ、どんな展開になるのか予想がつかないワクワク感がありますよね。
脚本を手掛けているのは、大森美香さんです。
彼女は過去に朝ドラの「あさが来た」や大河ドラマ「青天を衝け」なども書いていて、丁寧な人物描写には定評があります。
第1話、第2話の演出は山口健人さんが担当されていますね。
音楽はフランス人作曲家のベンジャミン・ベドゥサックさんで、切ないけどどこか懐かしい劇伴が、このドラマの詩的な世界観をより一層深めてくれています。
主題歌はヨルシカの「修羅」。
もう、この時点で僕の好きな要素がぎゅっと詰まっています。
僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)|キャスト・相関図
主要なキャストと登場人物の関係性を見ていくと、これがまた面白いんです。
主人公の白鳥健治を演じるのは、民放連ドラ初主演の磯村勇斗さん。
彼の、あのどこか浮世離れした、でも繊細で不器用な健治が、本当にはまり役だと感じています。
視聴者の皆さんも「磯村勇斗の抑えた演技がすごく良い」ってコメントしていましたよ。
健治のサポート役を任される国語教師の幸田珠々を演じるのは堀田真由さん。
彼女は宮沢賢治の大ファンという設定で、第2話では夏目漱石の「こころ」についても触れていましたね。
堀田さん演じる珠々は、よくある規則にがんじがらめな教師とは違って、時にわんぱくな一面も覗かせるのが魅力的です。
そして、濱ソラリス高校を運営する学校法人の理事長、尾碕美佐雄を演じるのは稲垣吾郎さん。
第1話で、尾碕理事長が健治の名前を聞いた時に見せたあの意味深な表情。
「白鳥?」「下のお名前は?」って、まるで何か過去に繋がりがあるかのようなリアクションに、「理事長は何者?意味深すぎる」とネットでもかなり話題になっていました。
磯村さんと稲垣さんは、映画「正欲」でも共演していて、そこで築かれた関係性が、またこのドラマの奥深さに繋がっている気がします。
他にも、副校長の三宅夕子を演じる坂井真紀さんの、どこかズレた感じの言動や、山田美郷先生を演じる平岩紙さんの真面目さととぼけた発言のギャップなんかも、このドラマのコミカルな部分を担っていて、絶妙なスパイスになっていますよ。
僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)|見どころ
このドラマの見どころは本当にたくさんあります。
まず、何と言っても健治の成長物語としての側面です。
学校が大嫌いだった健治が、生徒会長の鷹野良則が「普通に学校、好きなんで」と言った一言にカルチャーショックを受けるんです。
この言葉がきっかけで、健治は学校にもまだ知らない「色」があるかもしれないと感じ、スクールロイヤーを続けることを決意します。
僕も学生時代は学校が合わなくて、つらい思い出ばかりだったから、健治の「学校は太陽系外宇宙勢力のガイゾックやネオ・アトランティスのようなはかり知れない悪の組織」という表現に、思わず「まさに!」って声が出ちゃいましたね。
そんな健治が、生徒たちとの関わりを通して、学校に隠された「きれいなもの」を探し始めるんです。
使われなくなった天文ドームの鎖を断ち切り、夜空を見上げるシーンは、健治の心の変化と重なって、僕も胸が熱くなりました。
第2話で、失恋を「いじめ」だと訴える藤村省吾の気持ちに寄り添いながらも、珠々先生の「傷ついたと声を上げられるだけで、全部が全部加害者になるのだとしたら、もう…人類は全員、飢えて死ぬしかなくなるじゃないですか」という意見を聞いて、健治がヘトヘトになってしまう場面がありましたよね。
あれは、彼がどれだけ繊細で、一つ一つの出来事に真摯に向き合っているかを示す場面で、健治の人間らしさが溢れていました。
法律だけでは解決できない若者たちの青春に、不器用ながらも真っ直ぐ向き合っていく健治の姿を、僕も応援したくなってしまいます。
そして、このドラマは現代の学校が抱えるリアルな問題に切り込んでいます。
第1話では、ジェンダーレス制服の導入に伴う「高校生らしさ」とは何か、自由と規律のバランスが議論されました。
生徒が「個人の自由」を訴える一方で、理事長は「校則にはいじめの防止や安全確保の役割もある」と反論し、アンケートの結果、多くの生徒が「制服があった方が楽」だと感じていることが明らかになりました。
「声なき声の方がマジョリティーのことも多い」という理事長の言葉は、社会の縮図を見ているようでしたね。
第2話の「失恋はいじめか?」というテーマも、非常に考えさせられました。
「いじめ防止対策推進法」では、被害者が心身の苦痛を感じれば「いじめ」に該当するという解釈ができます。
健治はその法に基づいて対処しようとしますが、それがかえって新たな軋轢を生んでしまう。
法律や規則だけで白黒つけられない人間の感情や関係性という、深いテーマを掘り下げています。
単なるリーガルドラマや学園ものではなく、より大きな視野から問いかける健治のアプローチは、僕たちの心にも響くはずです。
シリアスなテーマを扱いながらも、コミカルな演出やテンポのいいBGM、そして磯村勇斗さんの詩的な表現が随所に散りばめられていて、重くなりすぎない心地よさがあります。
特に、健治が珠々先生に「先生の声は、けなげな鈴が銀色の粉をまきながら、震えているようで、とても心地がいいです。あなたみたいな先生もいるんですね」と伝えたシーンは、視聴者も思わず「キュンときちゃう」「恋しちゃうよー」と反応していましたね。
まとめ
このドラマは、夜の時間に、静かに宇宙を眺めるようにじっくり見たい作品だと感じています。
健治が学校という小宇宙の中で、生徒たちの可能性と「きれいなもの」を見出していく姿を、これからも見守っていきたいですね。