ドジャース・ロバーツ監督なぜトライネン投手を起用?WS4戦は継投失敗で敗北

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デーブ・ロバーツ監督がブレイク・トライネン投手を頑なに使い続けるその采配、皆さんもきっと「なぜなんだ?」とGoogle検索の手を止められなかったのではないでしょうか。

私も30代前半のMLBファンとして、ドジャースの試合を見るたびにロバーツ監督の継投策には頭を抱えてきました。

特にポストシーズンでのトライネン投手の登板は、劇的な勝利の影で常に論争の火種となっていますよね。

彼の起用について、データとファンの叫びを交えながら、深く掘り下げてみたいと思います。

■目次

ドジャース・ロバーツ監督のWSを揺るがしたトライネン起用

まずは皆さんの記憶にも新しい、ワールドシリーズでの具体的な起用内容から振り返ってみましょう。

ブレイク・トライネン投手は、2025年シーズンのポストシーズンを通じて、ロバーツ監督の「信頼」を背負って重要な場面でマウンドに送り出されました。

物議を醸したケースとして特に大きかったのは、トロント・ブルージェイズとのWS第3戦(現地時間10月27日)の7回表でした。

スコアが4対4の同点で迎えた場面、それまで好投していたジャスティン・ロブレスキー投手が二死を取ったところで、ロバーツ監督は強打者ブラディミール・ゲレーロJr.を迎えるタイミングで、あえてトライネン投手をリリーフに投入したのです。

しかし、この継投が完全に裏目に出てしまいました。

トライネン投手はゲレーロJr.に続き、ボー・ビシェットにも立て続けにヒットを許し、あっさりと1点を勝ち越されてしまったのです。

この失点が原因で試合は延長にもつれ込み、最終的にドジャースは延長18回という死闘を制しましたが、ファンの間では「要らぬブルペン消耗」「延長の原因はロバーツ監督のトライネン起用」という辛辣な批判が巻き起こりました。

そして翌日のWS第4戦(現地時間10月28日)でも、トライネン投手は再び火消しに失敗してしまいます。

1対2と1点ビハインドの7回表、大谷翔平投手が無死二、三塁のピンチを招き降板した後、左腕バンダ投手が投入されましたが、バンダ投手がさらに2失点し、2死一、三塁となったところで、ロバーツ監督は申告敬遠を挟んでトライネン投手を投入しました。

しかしトライネン投手は、ここでもビシェット選手、バージャー選手に連続適時打を浴びてしまい、この回一挙4失点のビッグイニングとなってしまったのです。

結果的に大谷投手の力投も台無しとなり、ドジャースは第4戦に完敗し、対戦成績は2勝2敗のタイになってしまいました。

ドジャース・ロバーツ監督によるトライネン投手を起用の真意

■監督の信念:過去の栄光と信頼

では、なぜロバーツ監督は不安定なトライネン投手を、これほどまでに重要な場面で使い続けたのでしょうか。

この采配は、ロバーツ監督の「信頼ベースのマネジメント」に深く根ざしていると考えられます。

彼はトライネン投手を、ポストシーズンや大事な場面で投げる「火消しクラスの投手」として固定的に評価しているようです。

監督の頭の中には、トライネン投手が2020年のワールドシリーズでチーム最多タイの11試合に登板し、クローザーとしてセーブを挙げて優勝に貢献した、という「去年の成功体験」が強く焼き付いているのでしょう。

監督自身、地区シリーズ第2戦でトライネン投手が炎上した後にも、「彼はこれまでポストシーズンで大きな場面を任せてきた」という過去の実績を理由に挙げていました。

また、トライネン投手は2025年シーズンに肩の怪我から復帰しており、ロバーツ監督は彼の「経験」を必要としている、と説明したこともあります。

しかし、トライネン投手はシーズン終盤に安定さを欠き、9月の防御率は9.64と非常に悪化していました。

にもかかわらず、監督は「今度こそ応えてくれる」と信じ、「自分の思い込みの物語」から抜け出せない状態だったのかもしれません。

ドジャース・ロバーツ監督なぜトライネン投手を起用するのか分析

■データ vs 感情、大炎上の舞台裏

ロバーツ監督の「信頼」に基づく采配は、結果が伴わないたびに、ファンやメディアから猛烈な批判を浴びました。

WS第3戦での起用後、SNS上では瞬く間に「なぜあの場面でトライネン?」、「トライネンが出てくると不安しかない」といった声が溢れかえり、日本のX(旧Twitter)では「トライネン」がトレンド1位にまで入る事態となりました。

多くのファンは、2025年のトライネン投手の成績(全体防御率5.55、9月防御率9.64)を無視した「現実離れ」した采配だと非難しています。

特に、WS第3戦でロブレスキー投手が好投していたにもかかわらず、二死からわざわざ代えた継投は「意味不明すぎる」とされ、「トライネンチャレンジ」という皮肉まで生まれました。

正直に言って、私もテレビの前で「えええええ」「なんでここでトライネン!?」と思わず声を上げてしまいましたよ。

勝利を祈るファン心理からすれば、調子が上向かない投手を接戦で投入されるのは、たまったものではありません。

あるファンからは「ロバーツ監督のIQゼロ」や、「擁護しようがない」といった、監督交代論すら浮上するほどの辛辣な意見が寄せられています。

トライネン投手自身も、WS第4戦の痛恨の失点後、「今日はいい球を投げられた」と手応えを感じつつも、「唯一のミス」を悔やむコメントを残しています。

彼もベテランとしてチームに貢献したい気持ちは強いはずですが、結果が出なければ批判の的になってしまう。この辺りは本当に見ていて辛いところです。

2026年に向けてドジャース・ロバーツ監督とトライネン投手が避けて通れない役割再構築

さて、今回のポストシーズンで露呈したブルペンの不安は、ドジャースが2026年シーズンに向けて避けて通れない課題となるでしょう。

ファンやメディアからは、ロバーツ監督の継投戦略が「過去依存」「データ無視」だと総攻撃を受けており、特に佐々木朗希投手をクローザーとして確立すべきだという意見が強く支持されています。

トライネン投手は1988年生まれの37歳(2025年時点)であり、肩の怪我からフォーム変更も余儀なくされている状況を鑑みると、来季に向けて彼の役割を再定義する必要があるのは明らかです。

もし監督が引き続き「過去の栄光」に固執し、彼のパフォーマンスが改善されないまま接戦で使い続ければ、また同じような炎上を繰り返す可能性は高いでしょう。

ドジャースの強大な戦力を最大限に活かすためにも、現代野球のトレンドである「アナリティクス重視」への移行が求められています。

個人的には、トライネン投手のような素晴らしい経歴を持つベテランが、不調のまま引退に追い込まれるのは見たくありません。

しかし、優勝を目指すチームである以上、感情論ではなく、実績とデータに基づいて役割が決定されるべきです。

まとめ

■ロバーツ監督の「トライやねん!」

デーブ・ロバーツ監督のブレイク・トライネン投手への執着は、「信頼 vs データ」という現代野球の大きな対立軸を象徴しているのかもしれません。

結果的にWS第3戦はサヨナラ勝ちという劇的な幕切れを迎えましたが、これもトライネン投手の失点による延長戦がなければ生まれなかった「ロバートマジック」だ、と皮肉交じりに見るファンもいました。

まるで「トライやねん!」(Try-nen)と監督が叫んでいるかのように、彼の名前は失敗とセットで語られてしまっていますが、これは彼が過去に築いた信頼の大きさの裏返しとも言えるでしょう。

来シーズン、ロバーツ監督がこのポストシーズンでの批判と反省をどのように活かすのか、そしてトライネン投手が完全復活を遂げ、再びドジャースブルペンの「信頼の柱」となることができるのか、一MLBファンとして注目していきたいと思っています。

私たちファンが安心して彼の登板を見られる日が来ることを、心から願っています!