僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)wiki|脚本、「ムムス」の意味・元ネタ

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「僕達はまだその星の校則を知らない」というドラマ、気になっていますよね。

きっと、この記事にたどり着いたあなたは、この作品の魅力をもっと深く知りたいと思っているのではないでしょうか。

スクールロイヤーという珍しい題材で、深く心に響くテーマを描き出すこのドラマについて、僕なりの視点でお話しさせてください。

ぜひ最後までお付き合いください!

※ネタバレ注意

■目次

僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)wiki|作品情報

まずは、このドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」がどんな作品なのか、基本的な情報からご紹介していきますね。

このドラマは、少子化の影響で共学化に揺れる私立高校を舞台にした学園ヒューマンドラマなんです。

主演を務めるのは、民放の連続ドラマで初の主演となる磯村勇斗さん。

彼が演じる白鳥健治は、独特の感性を持ち、何事にも臆病で不器用な弁護士です。

そんな彼が、学校弁護士、つまりスクールロイヤーとして「濱ソラリス高校」に派遣されるところから物語は始まります。

濱ソラリス高校は、元々男子校だった「濱浦工業高校」と、伝統ある女子校「濱百合女学院」が合併してできたばかりの学校で、校内では様々な問題が次々と発生しているんですよ。

例えば、第1話では、ジェンダーレス制服を巡る生徒たちの対立が描かれました。

制服撤廃を求める生徒と、校則の有用性を主張する理事長・尾碕美佐雄(稲垣吾郎さん)との間で模擬裁判が行われたのですが、僕もハラハラしながら見ていました。

最終的には、生徒へのアンケートで7割が現状維持を望む結果になり、声なき声の重要性が浮き彫りになりましたね。

第2話では、失恋を「いじめだ」と訴える生徒が登場しました。

健治は「いじめ防止対策推進法」に基づいて「被害者」「加害者」という言葉を使い対応しようとしますが、国語教師の幸田珠々(堀田真由さん)の「傷ついたと声を上げられるだけで、全部が全部加害者になるのだとしたら、もう…人類は全員、飢えて死ぬしかなくなるじゃないですか」という意見に、はっとさせられました。

健治が自分のアプローチに疑問を持ち、生徒の心に寄り添うことの重要性を学んでいく姿は、僕の心にも深く刺さりました。

そして第3話では、男子生徒による盗撮疑惑が浮上します。

被害を訴える女子生徒のために、健治が救済策を考案し、珠々が内田のスマホ内の画像を確認することになるのですが、まさかの展開でしたね。

実は、男子生徒が撮りたかったのは、女子生徒の肩にとまっていた珍しいテントウムシだったというオチには、思わず笑ってしまいました。

健治は幼い頃から、文字や音に「色」や「匂い」を感じる独特の感性を持つがゆえに、集団行動になじめず不登校になった過去があるんですよ。

だからこそ、学校が嫌いだと公言しているのですが、生徒たちとの関わりを通して、学校に隠された「きれいなもの」を探し始める彼の変化が見どころです。

特に、生徒会長の鷹野良則が「普通に学校、好きなんで」と言った時には、健治も僕もカルチャーショックを受けたのではないでしょうか。

物語全体に宮沢賢治の世界観が散りばめられていて、健治の亡きお母さんとの会話で歌われた「星めぐりの歌」や、珠々が宮沢賢治の大ファンであることなど、作品の随所に賢治へのオマージュが感じられます。

音楽も、フランス人作曲家のベンジャミン・ベドゥサックさんが手掛ける劇伴が、この不思議な世界観をより一層引き立ててくれていますよね。

主題歌はヨルシカの「修羅」。

独特の雰囲気がドラマにぴったりで、毎回心を掴まれます。

僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)wiki|「ムムス」の意味・元ネタ

主人公の口癖「ムムス」とは?

ドラマを見ていると、主人公の健治がたまに口にする「ムムス」という言葉が耳に残りますよね。

あれって一体どういう意味なんだろう、と僕も気になっていました。

実はこの「ムムス」という言葉、脚本家の大森美香さんが作った造語なんだそうです。

健治が不安や怖さを感じた時に、思わずつぶやいてしまう言葉なんですよ。

例えば、議論が白熱して無秩序な声が飛び交う生徒会室で、健治が「ムムス」とつぶやいて出ていってしまうシーンがありましたね。

彼の独特な感性や、集団の中で感じる息苦しさが表現されているように感じました。

磯村勇斗さん自身も、この「ムムス」という言葉が印象的だと感じていて、流行語大賞を狙いたいと冗談交じりに話しているほどです。

現場のスタッフの間でも浸透しているそうで、愛される言葉になっているんですね。

健治の詩的な表現や、宮沢賢治の世界観に触発された造語として、このドラマをより一層魅力的なものにしていると感じます。

僕も思わず口ずさんでしまいそうになりますよ。

僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)wiki|脚本は大森美香

この独特で心温まる世界観を作り上げているのが、脚本家の大森美香さんです。

彼女は福岡県出身で、脚本家、演出家、そして小説家としても活躍されています。

元々はテレビ局で経理や秘書業務を担当したり、フジテレビでADを務めたりと、異色の経歴をお持ちなんですよ。

1998年に脚本家・演出家としてデビューし、2000年にはフリーに転向。

その後、数々のヒットドラマの脚本を手掛けてきました。

例えば、『カバチタレ!』や『ロング・ラブレター~漂流教室~』、『ランチの女王』といった月9ドラマや、NHKの朝の連続テレビ小説では『風のハルカ』や、今世紀最高の視聴率を記録した『あさが来た』、大河ドラマ『青天を衝け』など、誰もが知る名作ばかりです。

僕も『あさが来た』は毎日見ていましたし、『青天を衝け』も素晴らしい作品でした。

彼女の作品は、視聴者の心を揺さぶるストーリーテリングが本当に巧みですよね。

また、数々の受賞歴もお持ちで、『不機嫌なジーン』では史上最年少で向田邦子賞を受賞し、『あさが来た』では橋田賞も受賞されています。

現在放送中の綾瀬はるかさん主演ドラマ『ひとりでしにたい』の脚本も手掛けているんですよ。

僕もインタビュー記事を読んだのですが、原作を6?10回も読み込むという徹底ぶりには驚かされました。

大森美香さんの魅力は、その物腰の柔らかさや優しい笑顔からも感じられます。

彼女が生み出す作品は、どこか温かくて、それでいて社会のリアルな問題を深く掘り下げてくれる。

まさに、この「僕達はまだその星の校則を知らない」の不思議で心に響く世界観は、大森さんの感性そのものと言えるでしょう。

まとめ

健治と珠々が宮沢賢治を通じて心を通わせるように、彼女の作品もまた、多くの人々の心に寄り添い、温かい光を届けてくれるのだと思います。

今後の展開も、本当に楽しみでなりませんね。

最後までお付き合いいただいてありがとうございました。