キングオブコント2025しずるネタの感想・考察

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【KOC2025】しずるが9年ぶりに決勝へ!LOVE PHANTOMネタの挑戦と歴代傑作コントを徹底考察

キングオブコント2025(KOC2025)、終わっちゃいましたね。

今年も熱い戦いでした!

そして何より、9年ぶりに決勝の舞台に帰ってきたしずるの存在感、凄まじかったですよね。

Google検索で「しずる KOC2025」と調べているあなたも、きっと彼らのコントに震えた一人でしょう。

僕も30代前半のお笑い好きとして、彼らが決勝で見せた「LOVE PHANTOM」ネタに、色々考えさせられました。

今回は、しずるの唯一無二の芸風、KOC2025でのネタの感想と考察、そして彼らが歩んできた歴代KOCの道のりを、熱く語っていきたいと思います!

■目次

キングオブコント2025しずる芸風

しずるは「シティ派シュール」二人の対照的な才能

しずるのコントの魅力って、一言で表すのが難しい、奥深いところにあるんですよね。

彼らは主にコントを芸種としていて、特にキャリアの初期には「爆笑レッドカーペット」で「甘酸っぱい青春ショートコント」というキャッチコピーで人気を博していました。

始まりは喧嘩腰なのに、最後は熱く抱き合うあの青春コント。

あの当時は斬新で、僕はその巧みな「緊張と緩和」の使い方が本当に衝撃的でした。

マヂカルラブリーの野田クリスタルさんも、かつて濃いキャラコントが主流だった東京吉本に、しずるが同期のライスと共にシティ派コントを導入するきっかけを作ったと評価しているんですよね。

これが彼らのベースにある「シュールでブラック」な作風と相まって、しずるにしかない唯一無二の世界観を築いています。

特に面白いのは、ネタの原案を池田さんと純さんが別々に作っているところです。

純さん(村上純さんから改名)が作るネタは、恋愛や友情といったテーマが多いんですが、これが一癖も二癖もある「ねじれ過ぎた展開」を見せるのが特徴で、観客の予想を裏切って思わぬ方向へ転がっていくバカバカしさが魅力です。

一方、池田さん(KA?MAさんから再改名)が作るネタは、金や銃といったバイオレンス系や、せこいキャラなどの分かりやすい設定が多い「ド直球」なスタイル。

その力技で押し切るような笑いもまた、彼らのコントのバカバカしい共通項の一つです。

二人の個性がコントラストを生んでいるからこそ、しずるのコントは作品ごとに違う味わいが楽しめるんです。

演技力も素晴らしく、特に池田さんの、普通すぎないのに個性が際立つあの絶妙な演技は、僕も大好きです。

最近は、彼らとライス、サルゴリラ、作家の中村元樹さんと組んだ演劇ユニット「メトロンズ」の活動も注目されていますが、池田さんの脚本は演劇とコントの境界線を行き来する繊細さがあり、これもまた彼らの芸の幅の広さを示していますよね。

キングオブコント2025しずるネタの感想・考察

9年ぶり決勝!KOC2025「LOVE PHANTOM」ネタの挑戦と賛否

今年のKOC2025決勝で、しずるが披露したのは、B'zの「LOVE PHANTOM」に合わせた口パクのコント「とてつもない情報」でした。

これは以前、フジテレビ系の「千鳥のクセスゴ!」で話題になり、SNSを席巻したネタのフルバージョンです。

ギャング2人の緊迫したやりとりが、あの長大なイントロから始まるB'zの名曲に完璧に合わせて展開されていくという、強心臓っぷりが見えるネタでした。

しかも、ネタを披露した10月11日は、奇しくも「LOVE PHANTOM」の発売からちょうど30年目の日だったという奇跡。

これはもう、しずるが「持ってる」としか言いようがありません。

彼らの採点は457点(最終5位)で、惜しくもファイナルステージ進出は叶いませんでしたが、審査員の点数が88点から96点までと、かなり差が出たのが印象的でした。

特に秋山さん(ロバート)が96点と高得点だったのに対し、じろうさん(シソンヌ)と飯塚さん(東京03)は88点と低い評価でした。

これは、このネタがまさに評価の分かれる「しずるワールド」の真骨頂だったからだと思います。

準決勝では「めちゃくちゃウケていた」「エグい」と前評判が高かったものの、決勝のテレビ中継で見た視聴者や審査員からは「笑いどころが分からなかった」「単調で飽きた」という意見も出ていました。

準決勝はライブ会場という特殊な環境で、ネタのカラクリに気づくタイミングが人によって違うことで、笑いが持続・増幅されたのかもしれません。

一方、決勝の舞台は、これを「劇」として観るか、「笑い」として観るかで評価が分かれたのだと感じました。

僕個人としては、あの理屈じゃない、感性で押し切るスタイルに、しずるの「コント師としての矜持」を見ました。

セリフがなくても、動きだけでコントは成立する。

その美学を見せつけられた瞬間は、鳥肌モノでしたね。

ただ、多くの人が指摘するように、このネタはツッコミの役割が不在なので、観客が頭の中でツッコミを補完できないと笑いづらい側面があったのは否めません。

準決勝と違い、決勝の舞台は空気も重くなりがちですからね。

そして、今回のKOC2025で、ネタ以上に話題になったのが、池田さんのリアルタイムSNS実況です!

生放送中に池田さんのXアカウントから「引き込めてるな。いいぞ」「何だこのネタ!おい!天才じゃねえか!」といったポストが次々と投稿され、ネットをざわつかせました。

なんと、これはピン芸人のBKBさん(バイク川崎バイク)が、池田さんの依頼を受けてリアルタイムで投稿していたという裏側が明かされました。

池田さんは「生放送なのにどういうことだよって、震えるだろみんな」と、この奇抜な仕掛けをBKBさんに頼んでいたそうです。

ネタだけでなく、舞台の外側までコントにしてしまう、この奇想天外な仕掛けこそ、まさにしずるの芸風の一部ですよね。

優勝は逃したものの、彼らは間違いなく今回の大会で「記憶に残るコンビ」として強烈な爪痕を残しました。

歴代のキングオブコントしずるネタ

伝説級のネタがズラリ!しずる歴代KOC決勝ネタを振り返る

しずるはKOCで過去4回決勝に進出しており、今回の2025年で合計5回の決勝経験を持つベテランです。

最高順位は2009年の3位ですが、「なぜこのネタで優勝できなかったんだ?」とファンが唸るような、伝説的な傑作を数多く残しています。

2009年(3位)

  • 1本目:村上作「冥土の土産」
  • 2本目:村上作「卓球」- しずるおなじみの青春コントの一つで、非常に傑作でした。

2010年(6位)

  • 1本目:池田作「シナリオ」- 池田さんの代名詞でもある「銃コント」
  • 2本目:村上作「パンティー」- 個人的な感想ですが、この年の2本目のネタ選びは、もしかしたら少し厳しかったかもしれません。

2012年(4位)

  • 1本目:村上作「能力者」- これはもう「伝説」と言っていいでしょう。僕が個人的に「全世界の全コントの中で最も好きなネタBEST」だったと語るファンがいるほど、ツカミの完成度、カッコよさ、新しさ、全てが天下一品でした。
  • 2本目:池田作「びっくり先生」- シンプルで面白いコントだったんですが、ウケが伸びず、賞レースの流れに合わなかったのでは?という声もあり、お笑いの難しさを感じさせます。

2016年(6位)

  • 1本目:池田作「突入」- こちらもまた大傑作!。池田さん作の最高傑作だと言うファンもいて、鳥肌が立つほどの緊張感と笑いがありました。しかし、トップバッターという出番順の不運もあり、点数が伸びなかったのは本当に残念でなりません。

しずるのコントは、ダークで緊張感があるネタが多いため、「吉本的な明るく愉快なコント」が評価されやすい賞レースでは不利に働いてしまうのかもしれません。

「能力者」や「突入」といった、あまりにも完成度が高く、後世に語り継がれるべき傑作を世に出しているにもかかわらず、優勝に手が届かない。

本当に賞レースって、難しいものですね。

まとめ

【結論】しずるがKOC2025で見せた「コント師の矜持」

KOC2025でのしずるは、9年ぶりの決勝という重圧の中、準決勝で大ウケした「LOVE PHANTOM」ネタをやりきりました。

点数は伸び悩んだかもしれませんが、あれはまさに「我々の美学はこれだ」と、コント師としての意地とプライドを見せつけるネタだったと、僕は解釈しています。

理屈を超越した表現への挑戦。

そして池田さんの、舞台の外側まで笑いで包み込む奇抜な仕掛け。

しずるは今回、優勝という「記録」以上に、お笑いファンの「記憶」に強烈に残るパフォーマンスを見せてくれたのではないでしょうか。

同期にはライス(KOC2016王者)やサルゴリラ(KOC2023王者)がいて、彼らと組んでいるメトロンズが「KOC優勝3組の最強ユニット」になるのを期待していたファンも多いはずです。

優勝という悲願は持ち越しとなりましたが、彼らの持つ圧倒的な演技力と、純さんと池田さんの対照的で奥深い脚本のコントラストは、これからもお笑い界を照らし続けてくれると確信しています。

今後のしずるの活躍、そしてメトロンズとしての活動からも、ますます目が離せませんね!

僕も一人のファンとして、彼らの次なる「とてつもない情報」を楽しみに待ちたいと思います!