こんにちは! 鬼滅の刃への情熱が止まらないブログ主です 今日は、僕たちの心を揺さぶったあのキャラクター、上弦の壱・黒死牟について、彼の生涯や恐るべき強さ、そして隠された心情まで、とことん深掘りしていきたいと思います
僕も初めて彼の正体を知った時は、本当に衝撃を受けましたからね 彼がなぜ鬼になったのか、弟の縁壱とどんな関係だったのか、そしてその圧倒的な戦闘力がいかにして生まれたのか、一緒に見ていきましょう!
継国巌勝|鬼になった彼の素顔
まずは、黒死牟のプロフィールからお話させてください
彼が人間だった頃の名前は、継国巌勝(つぎくに・みちかつ)というんです 戦国時代に武家の長男として生まれた彼は、なんとあの最強の剣士、継国縁壱の双子の兄だったんですよ
無惨を別とすれば、十二鬼月の頂点に君臨する「上弦の壱」の鬼で、六つの眼を持つ侍のような姿をしています アニメでの声優は、置鮎龍太郎さん、彼の持つ威圧感を完璧に表現してくれていますよね
強さをひたすら求める性格で、あの好戦的な上弦の参・猗窩座から「入れ替わりの血戦」を挑まれた際も、彼を倒した上で、その強さを見込んで食べずに見逃すという懐の深さを見せていました 他の上弦の鬼とは一線を画す、まさに「別格」の存在なんです
鬼舞辻無惨との関係も特殊で、無惨は彼のことを「ビジネスパートナー」と評価していました 他の鬼たちが恐怖で支配されているのとは違い、黒死牟は無惨に心を読まれても「気が楽だった」と感じるほどの信頼関係を築いていたんですよ これって、鬼としてはかなり異例ですよね
継国巌勝の強さ|圧倒的な力の源泉
黒死牟の強さは、まさに鬼殺隊を絶望させるほどのものです
彼は鬼でありながら、かつて人間だった頃の鬼殺隊の剣士として「呼吸」を身につけていました その呼吸に、鬼としての血鬼術を重ねて使うことで、他に類を見ない戦闘スタイルを確立しています
さらに、「透き通る世界」という能力も持ち合わせています これにより、相手の体の筋肉の収縮まで見抜き、動きを完全に先読みできるんです 岩柱の悲鳴嶼さんでさえ、技を出す瞬間に動きを封じられてしまうほどですから、その恐ろしさが分かりますよね
彼自身も鬼殺隊の「痣者」であり、鬼になることでその能力がさらに底上げされているという、まさに規格外の存在です 「柱が三人がかり+α(しかも内一人は最強の柱)」という状況でようやく辛勝できたレベルで、しかも柱たちは全員重傷を負うほどでした 岩柱が別の柱だったら全滅していた可能性もある、という声もあるほどです
彼の持つ刀「虚哭神去(きょこくかむさり)」もまた恐ろしい武器です 自身の肉と骨で形成されているため、自由に伸縮させたり、無数の眼が生えて三つの刃を枝分かれさせたりできるんです 刀が折られても瞬時に再生するという、剣士にとっては悪夢のような能力ですね
岩柱の悲鳴嶼さんのハンマーを頭に受けても耐えるほどの頑丈さも持ち合わせていました 無惨様はバラバラになるのに、耐える黒死牟はやっぱりすごいですよね
継国巌勝|なぜ鬼の道を選んだのか?理由は?
黒死牟が人間を捨て、鬼になった理由は、彼の深い心の闇に根差しています
人間だった頃の巌勝は、弟の縁壱が7歳で初めて竹刀を握った時に、剣術指南役を一瞬で打ち負かすという天才的な剣技を見せつけたことで、激しい嫉妬と憎悪を抱くようになりました 「今まで哀れんでいた者が、己より遥かに優れていた」という巌勝の絶望が、彼の人生を大きく狂わせたのです
その後、縁壱は母の死をきっかけに家を出ますが、十数年後、鬼に襲われた巌勝を縁壱が救ったことで再会します 成長した縁壱の剣の腕前と優れた人格を目の当たりにし、巌勝の嫉妬はさらに募ります 彼はその強さを手に入れるため、妻や子供、そして武士としての平穏な生活の全てを捨てて、鬼狩りの道へ進みました
しかし、鬼狩りとして鍛錬を重ね、自らも「痣」を発現させたものの、縁壱の「日の呼吸」には遠く及びませんでした さらに、痣を持つ者は25歳までに命を落とすという運命を知り、残された時間が少ないことに絶望した彼は、鬼舞辻無惨の誘惑を受けます
「鬼になれば無限の時を生きられる技を極めたいお前と、呼吸を使える剣士を鬼にしたい私」 この言葉に付け入られ、巌勝は鬼殺隊を裏切り、当時の産屋敷家の当主を殺害して、鬼「黒死牟」として生まれ変わることを選んだのです 全ては、縁壱を超えるという悲願のためでした
継国巌勝|兄・継国縁壱との「歪んだ絆」
黒死牟と縁壱の兄弟関係は、本当に切なくて、複雑です
双子として生まれた二人ですが、縁壱は生まれつき額に痣があったため「忌み子」として扱われ、三畳ほどの狭い部屋に閉じ込められるなど冷遇されていました 巌勝はそんな弟を憐れみ、父に殴られても隠れて会いに行き、手作りの笛を贈って「助けてほしいと思ったら吹け、すぐに兄さんが助けに来る」と約束しました 縁壱はその笛を生涯大切に持ち続けていたんですよ これが、彼らの間にあった唯一の温かい絆だったのかもしれません
しかし、縁壱が剣の才能を開花させると、巌勝の心は嫉妬と憎悪に支配されていきます 彼は「今まで哀れんでいた者が、己より遥かに優れていた」という事実に耐えられなかったんです 母の死後、縁壱が家を出たのは、後継者争いを避けるためだったのですが、巌勝はその行動すらも自分への裏切りと捉えてしまったようにも見えます
そして、60年以上もの時が流れて、80歳を超えた老体となった縁壱と、鬼となった黒死牟は再会し、最後の戦いを繰り広げます 老いてなお衰えない縁壱の圧倒的な剣技に、黒死牟は死を覚悟しました しかし、決着がつく寸前、縁壱は寿命が尽きて静かに息を引き取ります
その時、縁壱の懐から転がり落ちたのは、あの手作りの笛でした 縁壱は鬼になった兄を「お労しや、兄上」と憐れむ言葉をかけていましたが、その言葉と、生涯笛を大切にしていた弟の姿に、黒死牟は深い後悔の念に襲われます
最終的に、不死川実弥の刀に映った自分の醜く変わり果てた姿を見た黒死牟は、自分が本当に欲しかったものは強さではなく、ただ縁壱のようになりたかったのだという痛ましい本心に気づき、自ら再生を諦めて消滅していきました 家族も人間性も全てを捨てて強さを追い求めた結果、何も得られなかった彼の最期は、本当に悲しいですよね
継国巌勝が鬼となった黒死牟の強さ|月の呼吸と規格外の刀
黒死牟の戦闘力は、彼の持つ「月の呼吸」と特異な刀によってさらに高められています
彼が操る「月の呼吸」は、縁壱が生み出した「日の呼吸」をアレンジしたもの 剣を振るうたびに軌道の周りに不規則な三日月型の刃がいくつも付いてくるため、回避が非常に困難になります その型は、なんと16種類も存在します
例えば、「壱ノ型 闇月・宵の宮(やみづき・よいのみや)」は、大きく真横に薙ぐ一撃に三日月型の刃がいくつも付き、霞柱・時透無一郎の左腕を斬り落としました 「弐ノ型 珠華ノ弄月(しゅかのろうげつ)」では、巨大な三日月型の斬撃が背後から発生し、無数の小さな三日月が追いかけてきて、岩柱・悲鳴嶼行冥の顔面を傷つけました
他にも、刀を振るうことなく斬撃を出せる「伍ノ型 月魄災渦(げっぱくさいか)」や、爪でひっかいたような縦の斬撃が広がる「陸ノ型 常夜孤月・無間(とこよこげつ・むけん)」など、そのどれもが広範囲で強力な技ばかりです 「拾肆ノ型 兇変・天満繊月(きょうへん・てんまんせんげつ)」は、天に満ちる細い月のように、いくつもの攻撃が繰り出される美しいけれど攻撃力の高い技でしたね
彼の刀「虚哭神去(きょこくかむさり)」は、無数の眼が付いていて長くすることができ、さらに追い詰められると三つの刃が生えてくるという、まさに化け物じみた特性を持っています この刀も彼の肉体で形成されているため、折られてもすぐに再生します
純粋な戦闘技術や剣技で比較するなら、僕は断然黒死牟に軍配が上がると思っています 彼が持つ数百年にわたる実戦経験と、冷静な判断力、そして呼吸と血鬼術を融合させた独自の技術は、他の追随を許しません
しかし、「倒されない」という生存能力の観点で見ると、これは圧倒的に無惨が上回ります 首の弱点を克服し、瞬時に再生し、いざとなれば1800個に分裂して逃げるという能力は、どんなに強力な攻撃も意味をなさなくしてしまいます 黒死牟がどれだけ致命傷を与えても、無惨が分裂して逃げおおせてしまえば、最終的な「勝利」を収めることはできないんです
まとめ
黒死牟は最終的に、霞柱・時透無一郎、不死川玄弥、風柱・不死川実弥、岩柱・悲鳴嶼行冥の4人の鬼殺隊士との激闘の末に討伐されました しかし、彼の最期は、強さだけを追い求めた結果、何も得られなかったという虚しさで満ちていました
本当に、壮絶な人生でしたよね
今回の記事が、黒死牟というキャラクターへの理解を深める一助となれば嬉しいです!