劇場版「鬼滅の刃」無限城編、ついにそのベールを脱ぎ始めましたね。
先日公開された本予告、皆さんはもうご覧になりましたか?
鳥肌が立つような圧巻の映像美に、鬼滅ファンとしてはもう興奮が止まりません。
特に注目すべきは、あの聞き覚えのあるセリフ「久しぶりだな、善逸」ですよね。
一体誰が言っているのか、SNSでも大きな話題になっていますが、僕もあの声を聞いた瞬間、思わず「まさか…」と息を呑んでしまいました。
今日は、あのセリフの主について、そして無限城編で善逸と因縁の対決を繰り広げるであろう人物、獪岳(かいがく)について、僕なりの考察を交えながら深掘りしていきたいと思います。
これを読めば、無限城編がさらに楽しみになること間違いなしですよ。
それでは早速、見ていきましょう!
ぜひ最後までお付き合いください!
※ネタバレ注意
■目次
鬼滅の刃(映画)解説wiki「久しぶりだな、善逸」は誰?獪岳?
劇場版予告、あの声の主はやっぱり獪岳なのか?
劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来の予告で流れた「久しぶりだな、善逸」というセリフ。
これ、もうファンの中ではほぼ確定事項として囁かれていますよね。
そう、雷の呼吸の兄弟子、獪岳の声じゃないかと。
僕も最初聞いた時、「え、これ細谷佳正さんの声じゃないか!?」って思わず声が出ちゃいました。
細谷さん独特の、あの少し乾いたトーンが、セリフに深みと因縁を感じさせてくれるんですよね。
さらに、原作漫画を読んでいる方はご存知の通り、無限城編では善逸と獪岳の一騎打ちが描かれるんですよ。
これはもう、善逸の成長と覚悟が試される、感動的な名シーンなんです。
だからこそ、このタイミングで「久しぶり」という言葉が飛び出すのは、二人の過去の師弟関係を考えると、ものすごく納得がいきますよね。
あぁ、あの激闘がどんな映像で描かれるのか、想像するだけで胸が熱くなります。
獪岳ってどんな人物?
さて、改めて獪岳という人物について、彼のプロフィールを紐解いていきましょう。
獪岳は、身長167cm、体重64kgで、意外にも博打が趣味だという設定があるんですよ。
この「博打好き」という一面、なんだか彼のアウトローな性格を象徴しているようで、個人的にはかなり意外でしたね。
鬼になる前は、善逸と同じく元鳴柱・桑島慈悟郎の弟子で、雷の呼吸の使い手でした。
彼自身、雷の呼吸への高い適性を持っていたんです。
ただ、彼の性格は一言で言うと「自分が一番」という考え方。
自分が助かるためなら他人の命なんて平気で差し出せる、冷徹で残酷な一面を持っていました。
「自分を正しく評価する者が善で、そうでない者が悪」という傲慢な価値観も持っていて、この強い承認欲求が彼の行動原理になっていたと言えるでしょうね。
鬼になってからは、血鬼術と雷の呼吸を組み合わせた独自の技を操るようになります。
刀の刃には稲妻のような模様が浮かび上がり、技の威力もすさまじい。
血鬼術で強化された斬撃は、相手の肉体をひび割れさせ、焼くという恐ろしい効果まで持っていました。
弐ノ型「稲魂(いなだま)」、参ノ型「聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)」、肆ノ型「遠雷(えんらい)」、伍ノ型「熱界雷(ねつかいらい)」、陸ノ型「電轟雷轟(でんごうらいごう)」と、多彩な技を繰り出します。
ただし、雷の呼吸の基本である「壱ノ型」だけは使えなかったんですよ。
これが後の彼の人生、そして善逸との関係に大きく影響してくるんです。
善逸と獪岳の関係
善逸と獪岳は、元鳴柱・桑島慈悟郎のもとで共に雷の呼吸を学んだ兄弟弟子でした。
獪岳は善逸よりも先に弟子になっていたので、兄弟子として、善逸にとっては尊敬する存在でもあったんです。
しかし、二人の関係は決して良好とは言えませんでした。
獪岳は、いつも泣いてばかりで訓練から逃げ出す善逸を「愚図」と呼び、見下していました。
「先生がお前に稽古をつけている時間は完全に無駄だ!!」と言い放ち、桃を投げつけることもあったんですから、かなり横暴な兄弟子だったと言えますね。
獪岳自身は桑島先生を心から尊敬していて、「先生はな、凄い人なんだぞ!!」とまで言っていました。
しかし、その裏には「自分は認められて当然」という強い承認欲求があったんです。
そして、桑島先生は壱ノ型しか使えない善逸と、壱ノ型だけが使えない獪岳を合わせて、雷の呼吸の「共同継承者」にしようと考えていました。
このことが、獪岳の「自分は特別だ」という欲求を満たせず、善逸への強い憎しみにつながってしまったんです。
それでも、善逸は獪岳のことを「努力家でひたむきな人」と心から尊敬していました。
獪岳が他の鬼殺隊士から「壱ノ型が使えない」と馬鹿にされた時には、善逸が怒って相手を殴り飛ばしたこともあったんですよ。
どれだけ突き放されても、善逸は獪岳に手紙を送り続け、「兄貴」と呼んで慕っていたんです。
しかし、獪岳の心の中には「幸せを入れる箱に穴が空いてる」と善逸が表現したように、常に満たされない不満の音が響いていました。
この深い溝が、二人の運命を大きく狂わせていくことになるんです。
なぜ獪岳は鬼になったのか?
獪岳が鬼になってしまった経緯は、彼の根深い人間性、そして不運が重なった結果だと僕は思っています。
桑島先生に拾われる前、獪岳は現岩柱・悲鳴嶼行冥が鬼殺隊に入る前に暮らしていた寺の孤児の一人でした。
彼は寺の金を盗んだことが他の孤児たちにバレてしまい、寺を追い出されてしまいます。
そして、夜道を一人さまよっていた時に、鬼に遭遇してしまうんです。
絶体絶命の状況で、獪岳は自分一人が助かるために、信じられない取引をしてしまいます。
なんと、悲鳴嶼と寺の孤児たちの命を鬼に差し出したんです。
鬼よけの藤の香を消し、鬼が寺に入れるようにした結果、次々と孤児たちは鬼に襲われ、命を落としました。
この時、獪岳は「生きてさえいれば何とかなる。死ぬまでは負けじゃない」という、彼の人生を貫く信念を胸に抱いていました。
その後、放浪していた獪岳は、鬼舞辻無惨に次ぐ最強の鬼である上弦の壱・黒死牟に遭遇します。
圧倒的な力の前に、獪岳は土下座して命乞いをします。
黒死牟は獪岳の命乞いを受け入れますが、その代わりとして鬼になることを要求したんです。
生きることに異常なまでに執着していた獪岳は、その要求を受け入れ、無惨の血を分け与えられて鬼と化してしまいました。
無惨は、獪岳の自己中心的で冷徹な本性を見て、彼を気に入ったと言います。
そして、妓夫太郎と堕姫が倒された後、空席となっていた上弦の陸の座に獪岳が就くことになったんです。
獪岳が鬼になったという事実は、桑島先生に大きな衝撃を与えました。
雷の呼吸の継承者から鬼が出てしまった責任を取り、桑島先生は介錯人もつけずに切腹し、長い時間苦しんで亡くなったんです。
この悲報が、無限城で善逸と獪岳が対峙するきっかけとなります。
善逸は泣きながらも怒りに震え、獪岳に「アンタが鬼になったせいで爺ちゃんは腹切って死んだ!!」と怒鳴りつけ、二人の因縁の戦いが始まるのです。
獪岳の声優を務める細谷佳正さんってどんな方?
獪岳というキャラクターに魂を吹き込んでいるのは、声優の細谷佳正さんです。
細谷さんは1982年2月生まれ、広島県出身の方で、2006年からマウスプロモーションに所属し、2014年からはフリーランスで活躍されています。
彼がブレイクしたのは、アニメ「テニスの王子様」の白石蔵ノ介役。
それ以降、「進撃の巨人」のライナー・ブラウン役や、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のオルガ・イツカ役など、数々の人気キャラクターを演じています。
艶のある低音ボイスが特徴で、熱血漢から冷徹なキャラクター、はたまた掴みどころのない天然系まで、幅広い役柄をこなすベテラン声優さんなんですよ。
2012年には声優の増田俊樹さんとユニット「MaxBoys」を組んで歌手デビューも果たしています。
また、「第8回声優アワード」と「第10回声優アワード」で助演男優賞を二度も受賞しているんですから、その実力は折り紙付きですよね。
意外な一面としては、アドリブが苦手だったり、パソコンなどの電子機器が苦手だったりするそうですよ。
でも、真面目でマメな性格で、毎晩化粧水を使ったスキンケアを欠かさないという「女子力の高さ」も持ち合わせているんです。
個人的な話になりますが、細谷さんの演技はどんなキャラクターでも「生きている」と感じさせる説得力があって、本当に素晴らしいなと思っています。
獪岳という複雑なキャラクターに、彼がどんな声を乗せてくるのか、劇場版で注目したいポイントの一つですね。
まとめ
劇場版「鬼滅の刃」無限城編の予告で善逸に語りかける「久しぶりだな」という声。
その主が獪岳である可能性が高いこと、そして彼の人物像、善逸との因縁、鬼になった経緯、そして声優の細谷佳正さんについてご紹介しました。
獪岳は、その自己中心的で承認欲求の強い性格ゆえに、悲劇的な道を歩んでしまった人物です。
しかし、善逸が獪岳を「兄貴」と呼び、心から尊敬していたという事実には、胸を締め付けられるものがありますよね。
彼らの壮絶な師弟対決は、善逸の成長を語る上で欠かせない重要な場面です。
果たして、無限城編でこの二人の戦いがどのように描かれるのか。
今から劇場公開が本当に楽しみでなりません!
ぜひ劇場で、その目で確かめてみてくださいね。
最後までお付き合いいただいてありがとうございました。