こんにちは! 映画『国宝』は熱量あふれる素晴らしい作品
ぜひ楽しんでほしい作品ですが、いつまで公開されるんでしょうか?
興行収入は?
国宝(映画)|作品紹介
映画『国宝』は、吉田修一さんの同名長編小説を原作とした、壮大な人間ドラマです。 原作者の吉田さんは、この小説を書くために実際に3年間も歌舞伎の裏方である黒衣を務め、その経験を血肉にして800ページを超える大作を書き上げたんですよ。
監督は、『フラガール』や『悪人』、『怒り』などで知られる李相日(リ・サンイル)監督。 李監督は15年ほど前から女形を主題にした映画を撮りたいという構想を持っていたそうで、この『国宝』の映画化は、まさに必然だったのかもしれません。
物語は1960年代、長崎の大雪の日に始まります。 任侠(にんきょう)の一門に生まれた少年、立花喜久雄(吉沢亮さん)が、目の前で父・権五郎(永瀬正敏さん)を抗争で亡くすという壮絶な過去を背負います。 そんな彼が、その類まれな美しい顔立ちと舞踊の才能を見込まれ、上方歌舞伎の名門・花井半二郎(渡辺謙さん)に引き取られるところから、彼の芸の道が幕を開けます。
花井家には、半二郎の息子で将来を約束された御曹司・俊介(横浜流星さん)がいました。 正反対の血筋と生い立ちを持つ喜久雄と俊介は、時に兄弟のように、時に親友として、そしてライバルとして、歌舞伎の芸に青春を捧げ、切磋琢磨していきます。
この映画は、喜久雄が歌舞伎界の伝統と革新、血筋と才能、歓喜と絶望、そして信頼と裏切りといった様々な葛藤の中で、いかにして「国宝」と呼ばれる存在へと駆け上がっていくかを描く、50年にわたる壮大な一代記なんです。 歌舞伎という閉ざされた世界を舞台に、人間の情念や美意識、愛と芸に生きる苦しみ、そして「芸の業(ごう)」といった深いテーマが描かれています。
国宝(映画)wiki|公開・上映はいつまで?
映画の上映期間は、興行収入や観客動員数、他の新作映画の公開状況などによって変わるので、一概に「いつまで」とは言えないのが実情なんですよ。 でも、ご安心ください。
『国宝』は、公開から異例のヒットを飛ばしています。
観客動員数や興行収入が週を追うごとに右肩上がりに伸び続けている珍しいケースで、公開から3週目、4週目と週末観客動員ランキングで1位を記録しているんです。
これほどの勢いがあれば、一般的な映画(1ヶ月?1ヶ月半程度)よりも長く上映される「ロングラン」になる可能性が非常に高いと僕は見ています。
特に、「映画館で見るべき作品」という口コミが広がっているので、劇場側も上映を継続してくれるんじゃないでしょうか。
できるだけ良い席で、大画面でこの感動を味わうためにも、早めに劇場へ足を運ぶことをお勧めします。
3時間という上映時間も、物語に没入してしまうので、トイレの心配はほとんど不要だと、多くの観客が感じていますよ。
なお、映画館のスケジュールはシアターが2箇所しかないような小規模のところ以外は基本的に金曜日?翌週木曜日の7日間のスケジュールをその週の火曜または水曜日に更新しています。
国宝(映画)wiki|興行収入
『国宝』は、その興行収入でも話題を呼んでいます。
公開からわずか24日間で、観客動員数231万人、興行収入32億円を突破しました。 これは、2025年公開の邦画実写作品の中で、興行収入第1位という素晴らしい記録なんです。
映画業界では、興行収入10億円を超えれば「ヒット」、30億円を超えれば「大ヒット」とされています。
『国宝』はすでに32億円を突破しているので、文句なしの「大ヒット」と言えるでしょう。
多くの観客が「今年のナンバーワンが確定した」「傑作」と絶賛しているのも納得の数字ですよね。
国宝(映画)|キャスト
この映画の魅力は、何と言っても豪華で実力派揃いのキャスト陣と、彼らが演じる登場人物たちの人間ドラマです。
立花喜久雄(たちばな きくお)
吉沢亮さん(少年時代は黒川想矢さん)。 主人公。任侠の家に生まれ、歌舞伎の才能を見出され、やがて人間国宝を目指す稀代の女形です。 吉沢さんの演技は「化け物じみている」「圧倒的」と絶賛されており、その美しさと狂気に心を奪われます。
大垣俊介(おおがき しゅんすけ)
横浜流星さん(少年時代は越山敬達さん)。 花井半二郎の息子で、歌舞伎名門の御曹司。 喜久雄とは盟友であり、同時にライバルとして切磋琢磨します。 才能と血筋の間で葛藤する彼の姿も、横浜さんの繊細な演技によって深く描かれています。
花井半二郎(はない はんじろう)
渡辺謙さん。 上方歌舞伎の名門・丹波屋の当主で、喜久雄の才能を見出し引き取ります。 厳しくも温かい指導で二人の役者を育て上げます。
小野川万菊(おのがわ まんぎく)
田中泯さん。 当代一の女形で人間国宝。 喜久雄が歌舞伎の世界に没頭するきっかけとなったカリスマ的存在で、彼の「化け物のような」圧倒的な存在感と演技は、観客に強烈なインパクトを与えています。
大垣幸子(おおがき さちこ)
寺島しのぶさん。 俊介の母親であり、花井半二郎の妻。 歌舞伎の家の重みを体現する存在として、その所作一つ一つに凄みを感じさせます。
福田春江(ふくだ はるえ)
高畑充希さん。 喜久雄の長崎時代からの恋人で、彼を支え続けます。 後に俊介と結婚し、歌舞伎の世界での複雑な人間関係の中で重要な役割を担います。 背中に喜久雄と対の刺青を彫っているのも彼女です。
彰子(あきこ)
森七菜さん 歌舞伎界に影響力を持つ家の娘で、喜久雄に恋心を抱きます。 喜久雄が歌舞伎界での復帰のために彼女を利用しようとする場面も描かれ、複雑な関係性を見せます.
藤駒(ふじこま)
見上愛さん。 京都の花街の芸妓で、喜久雄に惹かれる女性。 映画では子供の描写は簡略化されていますが、原作では喜久雄との間に娘・綾乃をもうけます.
綾乃(あやの)
瀧内公美さん。 物語の終盤に登場する写真家で、喜久雄の娘。 父への複雑な感情を抱きながらも、彼の舞台に心を奪われる存在です。
徳次(とくじ)
下川恭平さん。 喜久雄の幼馴染で、彼を支える兄のような存在。 映画では少年時代のみの登場ですが、原作では最後まで喜久雄にとって大切な人物として描かれています。
国宝(映画)|見た人の感想・口コミは?
この映画を観た人たちの感想は、もう「大絶賛」の一言に尽きます。
多くの人が「今年のナンバーワン映画」「100年に1本の傑作」と評しています。 特に、主演の吉沢亮さんと横浜流星さんの歌舞伎の演技には、驚きと感動の声が止まりません。 歌舞伎役者ではない二人が、代役や吹き替えなしで、血の滲むような努力で歌舞伎の所作や舞いを習得し、本物の役者のように見えたという意見が多数寄せられています。 歌舞伎指導を担当した中村鴈治郎さんも、彼らの努力を称賛しています。
人間国宝・小野川万菊を演じた田中泯さんの演技は、まさに「怪物的」「圧倒的な存在感」「異次元」と、誰もがその迫力に息を呑んでいます。 その「芸の鬼」ぶりは、観る者の心に深く刻みつけられるはずです。 渡辺謙さんや寺島しのぶさんなど、脇を固めるベテラン俳優陣の演技も、物語に重厚感とリアリティを与えています。
上映時間約3時間という長尺にも関わらず、「あっという間だった」「時間を忘れた」という声が非常に多いです。 それは、李監督のテンポの良い演出と、役者たちの魂のこもった演技が、観客を物語の世界に引き込み、集中を切らせなかったからでしょう。
映像美についても高く評価されており、特に歌舞伎の舞台シーンは、照明や美術、衣装が一体となり、観る者を魅了します。 「歌舞伎のある国に生まれてよかった」と、日本の伝統芸能の美しさに改めて誇りを感じたという感想も聞かれます。
物語のテーマである「血筋と才能」の対比、芸に人生を捧げることの狂気や孤独、そして人間的な愛や葛藤が、観客に深い感動と余韻を残しています。 血の呪い、芸の呪いといった重いテーマも含まれていますが、俳優たちの演技によって、単なる悲劇ではない、芸術の輝きが際立つ作品となっています。
ちなみに、PG12指定なので、過激な流血シーン(特に序盤のヤクザの抗争や半二郎の吐血)や、刺青、未成年飲酒、短い性的描写などが含まれています。 お子さんとの鑑賞はあまりお勧めできないかもしれません。
まとめ:国宝(映画)公開・上映はいつまで?
全体として、『国宝』は、単なるヒューマンドラマの枠を超え、芸術の深淵と人間の生き様を問いかける、間違いなく日本映画史に刻まれるであろう傑作だと僕は思います。 ぜひ劇場で、この圧倒的な映画体験を味わってみてください!