朝ドラ「あんぱん」第128話!アンパンマンの「魂」が宿った瞬間を深掘り!
ぜひ最後までお付き合いください!
※ネタバレ注意
■目次
あんぱん(朝ドラ)128話|前回までのストーリー
■127話までのおさらい:愛すべき悪役の誕生
いよいよ最終週に突入した「あんぱん」、127話は物語の核心に迫る重要な展開が目白押しでしたね。
柳井嵩(北村匠海)は、自身の描いたアンパンマンに何かが足りないと感じていました。
そんな時、妻のぶ(今田美桜)が写真屋で聞いた、3歳の子供がアンパンマンに夢中だという話が大きな転機となります。
嵩は純真無垢な子供たちの反応に喜び、「真剣につくらないと」と決意を新たにするんです。
そしてついに、長年の模索の末、愛すべき悪役「バイキンマン」が誕生しました。
嵩は、体の中に良い菌と悪い菌がいてバランスを取っているように、「拮抗して戦っているのが健康な世の中だ」と、バイキンマンの存在意義を深く語りました。
この「逆転しない正義」の思想に、読者としても深く頷きましたよね。
一方で、八木(妻夫木聡)が戦争体験を蘭子(河合優実)に打ち明けるシーンは、本当に胸をえぐられるようでした。
敵兵を銃剣で刺殺した後、そのポケットから妻子の写真が出てくるなんて、戦争の悲惨さがこれ以上ないほどに伝わってきました。
八木さんの「自分は卑怯者だろうか」という自問自答と、蘭子さんが優しく抱きしめる姿には、大人の愛と哀しみが詰まっていました。
さらにこの回、登美子、羽多子、千代子の三人が亡くなったことが、3人並んだ写真を通じて明かされるという「フォト死」という斬新な演出で、視聴者を驚かせました。
そして物語は昭和60年へと飛び、ドキンちゃんのモデルは誰かという話題から、嵩の「何があってもめげないところは、のぶちゃんだよ」という言葉に、夫婦の絆の深さを感じましたね。
そんな最中、熱意あるテレビプロデューサー武山(前原滉)が、アンパンマンのテレビアニメ化を求めて柳井家を再訪するところで127話は終わります。
あんぱん(朝ドラ)128話|戸田恵子が登場!
■神演出!戸田恵子さんのサプライズ出演に震えた
第128話は、いよいよアンパンマンがアニメとして世に飛び立つまでの苦悩と決断が描かれました。
嵩は当初、過去の経験から「アンパンマンを傷つけられたくない」とアニメ化を断ってしまいますが、のぶが武山さんの熱意を代わりに伝え、ようやく承諾することになります。
そして2年後、昭和63年秋、ついにアフレコが始まるシーンが描かれたのですが、もう、ここが本当に鳥肌モノでした!
スタジオの副調整室で嵩と武山が見守る中、アンパンマン役の声優「戸部由子」が登場するんです。
クレジットには「戸部由子(声)戸田恵子」とあり、事前の告知なしのサプライズに、朝から私は歓喜の声をあげてしまいました。
しかも、戸田恵子さんが演じた台詞は、「ボク、胸の中がとってもホカホカしてるよ。人を助けるって、こんなに胸があったかくなるものなの?」という、たった一つの、しかし決定的なもの。
実はこれ、実際にアニメ「それいけ!アンパンマン」の初回で、戸田恵子さんが口にした台詞そのものなんです。
戸田さんは当時30代前半でこの役を演じており、今回も「若い頃の声が出るかしら」と言いながら快諾してくれたそうです。
この台詞を言った戸部由子が、あまりにも気持ちが入りすぎて涙ぐんでしまうという演出には、アンパンマンという作品が持つ、尋常ではない魂の重みを感じました。
嵩が求めた「逆転しない正義」の魂は、この声優さんを通じて確かにアニメの世界に宿ったんだな、と感動しましたね。
視聴者としても、このメタ的な奇跡の再登場に、SNSでは大騒ぎになっていましたよ。
あんぱん(朝ドラ)128話|戸部由子の由来は?
■役名「戸部由子」に隠された熱いメッセージ
戸田恵子さんが演じた声優の役名が「戸部由子」だったことについても、ネット上ではさまざまな考察が飛び交いました。
これはもう、間違いないだろう!と私が確信しているのは、この「戸部(とべ)」という名前が、アンパンマンの代名詞である「飛べ!」から来ているという説です。
「トベ!アンパンマン」という、希望と勇気を象徴する言葉を、戸田恵子さんの名前と重ね合わせるなんて、脚本家の中園ミホさん、そして制作陣の粋な計らいに脱帽です。
戸田さんが以前演じた代議士・薪鉄子役(薪鉄子=まき てつこ)からの、全く別役でのサプライズ出演(声のみですが!)が、まるで「輪廻転生」のようだという声もありました。
薪鉄子先生が語った「人生は喜ばせごっこ」という言葉は、最終週で、制作に携わる人すべてを喜ばせたいと願う嵩の精神として、見事に体現されていましたね。
この「戸部由子」という架空のキャラクターに、アンパンマンの魂、そして戸田恵子さん自身のキャリアとやなせ氏への感謝が凝縮されていたように感じて、胸が熱くなりました。
あんぱん(朝ドラ)128話|感想は?
■「胸がホカホカ」視聴者大号泣の感想
今回の戸田恵子さんのサプライズ登場と、アンパンマン誕生秘話に、視聴者からは本当に大きな反響がありました。
SNSでは「#戸田恵子さん」「#あんぱん」といったワードがトレンド入りし、その感動を共有する声で溢れかえっていましたね。
やはり、「戸田さんの声が響いた瞬間、35年の歴史が一気に蘇った」「アニメ化の神演出」「本物が出てきて泣きそうになった」という声が圧倒的に多かったです。
私も、あの「胸の中がとってもホカホカしてるよ」という台詞を聞いた瞬間、幼い頃に初めてあんぱんを食べて「ここ(胸)がホカホカする」と笑顔になった、幼いのぶの姿が重なりました。
このドラマがずっと大切に描いてきた「人の優しさに触れた時の温かさ」が、37年の時を超えて、戸田さんの声によってもう一度、私たちに届けられた瞬間だったのです。
嵩がアニメ化を決断した際の「僕はね、あなたのこともテレビ局の人の事もまだ信用した訳じゃありません。でも…うちのかみさんのことは信用してるんです」というのぶへの信頼の言葉にも、多くの人が感動していました。
そして、嵩が主題歌「アンパンマンのマーチ」の歌詞に、亡き弟・千尋や寛先生の想いを込めたことにも、涙腺崩壊でしたね。
「たとえ命が終わるとしても」という原案の歌詞を「たとえ胸の傷が痛んでも」に変更する嵩の優しさには、彼のヒューマニズムの集大成を見た気がしました。
まとめ
いよいよ残りあとわずか。
アンパンマンが空へ飛び立つこの感動的な展開を、最後まで見届けたいと強く思っています。
最後までお付き合いいただいてありがとうございました。