チョッちゃん(朝ドラ)解説|キャスト・相関図、長女かつこ→黒柳徹子?

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朝ドラ「チョッちゃん」に夢中な皆さん、こんにちは!

今回、僕が深掘りしたいのは、今BSで再放送されていて改めてその傑作ぶりに注目が集まっている「チョッちゃん」というドラマです。

あの「おしん」と並び称されるほどの名作、「カーネーション」の再放送が終わってしまって寂しかったところに、「チョッちゃん」が始まったのは最高のタイミングでしたね。

北海道が舞台ということもあって、個人的にもすごくワクワクしながら見ています。

まだ見たことがない方も、もう一度見たい方も、ぜひ最後までお付き合いください。

見終わった後には、きっと皆さんもこの素晴らしい物語の虜になるはずですよ。

■目次

チョッちゃん(朝ドラ)ストーリー解説|

「チョッちゃん」は、1987年に放送されたNHK連続テレビ小説の第38作目なんです。

このドラマは、あの黒柳徹子さんのお母様、黒柳朝さんの波乱万丈な半生をモデルに描かれています。

広大な北海道の大自然の中で育った少女が、新しい文化や人々との出会いを経験し、結婚、子育て、そして戦争という厳しい現実にも揉まれながらも、持ち前の好奇心と行動力でたくましく生きていく姿が描かれていますよ。

物語の始まりは、昭和2年の北海道・滝川。

ヒロインの北山蝶子は、医者のお父さんとおおらかなお母さんのもとで、本当に伸び伸びと育ちます。

幼い頃は体が弱かったそうですが、小学校に上がる頃にはもうお転婆で元気いっぱい。

裏山で山ぶどうを採ったり、雪の坂道をソリで滑ったりと、北海道の大自然を満喫している様子が描かれていますね。

そんなある日、蝶子は音楽の才能を認められ、音楽学校への進学を勧められます。

でも、厳格なお父さんは猛反対。

それでも蝶子は父の反対を押し切って東京へ上京し、音楽の道を志すことになるんです。

東京では、おじ夫婦の家に下宿しながら音楽学校に通い、そこで運命的な出会いを果たします。

それが、後に夫となる天才バイオリニストの岩崎要なんです。

最初はプレイボーイだと思って嫌っていた要に、蝶子は次第に惹かれていき、やがて結婚。

可愛い娘と息子にも恵まれ、幸せな日々を送ります。

しかし、時代は戦中へ。

長男を病気で亡くし、東京大空襲でおじ夫婦も犠牲になり、お父さんも亡くなるなど、次々と悲しい出来事が蝶子を襲います。

それでも蝶子は悲観することなく、常に楽しいことを見つけて明るく生き抜いていくんです。

戦後、シベリア抑留から帰還した要と再会し、子どもたちを立派に育て上げた蝶子。

晩年も、好きなものに囲まれ、持ち前の明るさと自由な精神で歩み続ける姿が描かれていて、本当に感動的ですよ。

チョッちゃん(朝ドラ)解説|長女かつこ→黒柳徹子?

娘かつこは黒柳徹子さん?

「チョッちゃん」を見ていると、「あれ、この娘、もしかして…?」と思った方もいるかもしれませんね。

ズバリ、その通りです。

蝶子の長女・加津子(かつこ)は、まさしくあの黒柳徹子さんがモデルなんです。

ドラマの中では、加津子が小学校で問題児扱いされて退学を促される、という衝撃的な展開がありますよね。

授業中に机の蓋を百回も開け閉めしたり、窓から身を乗り出してツバメに話しかけたり…、想像するだけでもかなりの「おてんば娘」っぷりです。

担任の先生が困り果てて蝶子に訴える場面は、見ているこちらもハラハラしました。

でもこれ、実は黒柳徹子さんの実話に基づいたエピソードなんです。

徹子さん自身が、小学1年生の時に好奇心旺盛すぎる行動が原因で学校を退学になった、と語っています。

そして、その加津子が転校することになった「杉山学園」。

この学校が本当に素晴らしいんです。

「座る席は自由」「科目も自由」という、当時の日本としては考えられないほど先進的な教育方針を実践していた学校で、そのモデルとなったのは、黒柳徹子さんが実際に通った「トモエ学園」なんですよ。

転校初日、トモエ学園の校長先生は、徹子さんの話をなんと4時間もさえぎらずに聞き続けたそうです。

そして「君は本当はいい子なんだよ」と何度も伝えてくれたと。

ドラマでも加津子が校長先生と4時間も話したと嬉しそうに報告するシーンがありましたが、これは本当に胸が熱くなるエピソードですよね。

廃車になった電車を教室として使っていたというユニークなエピソードも、徹子さんの自伝的小説「窓際のトットちゃん」で有名になりましたが、これもトモエ学園での実話です。

もしトモエ学園に出会っていなかったら、自分はもっとびくびくした大人になっていたかもしれない、と徹子さんが語るほど、この学校は彼女の人生に大きな影響を与えました。

残念ながらトモエ学園は1964年に閉校してしまいましたが、その教育理念は現代のモンテッソーリ教育やインクルーシブ教育、非認知能力の向上といった考え方にも通じる、本当に先駆的なものだったんですね。

チョッちゃん(朝ドラ)解説|キャスト・相関図

「チョッちゃん」は、その物語の素晴らしさだけでなく、出演している俳優陣も本当に豪華なんです。

ヒロインの北山蝶子を演じるのは、北海道江別市出身の古村比呂さん。

1986年に女優デビューしたばかりでの大抜擢でしたが、この作品で一躍国民的な人気を獲得しました。

若き日の古村さんの、天真爛漫ながらも芯の強い蝶子を見事に演じている姿は、まさにシンデレラガールという言葉がぴったりですよ。

蝶子の夫となる天才バイオリニスト、岩崎要役には世良公則さん。

音楽に対しては完璧主義者でありながら、日常生活には無頓着という掴みどころのない要のキャラクターを、世良さんが魅力的に演じています。

要の強烈なアプローチと蝶子の戸惑いが織りなすラブストーリーは、見どころの一つです。

蝶子の厳格ながらも娘思いの父、北山俊道役は佐藤慶さん。

そして、おおらかで優しい母、北山みさ役は由紀さおりさんです。

お二人の演技が、北海道を舞台にした家族の温かさを一層引き立てています。

蝶子の幼馴染で密かに彼女を想い続ける彦坂頼介には、杉本哲太さん。

頼介の純粋な恋心と、時代の波に翻弄される姿が切なく描かれています。

また、蝶子の女学校の恩師で、進歩的な考えを持つ神谷容を演じたのは、なんと役所広司さんです。

役所さんの若き日の演技と、生徒の自主性を重んじる教育への情熱が伝わってきて、個人的にはとても印象に残っています。

その他にも、蝶子の親友・田所邦子役の宮崎萬純さん、音楽教師・川村市子役の中原理恵さん、飄々とした存在感の叔父・野々村泰輔役の川谷拓三さん(途中から前田吟さんが代役)、そして要の親友・国松連平役の春風亭小朝さんなど、実力派の俳優さんたちが名を連ねています。

皆さん、本当にそれぞれの役柄に深みを与え、物語を彩ってくれています。

さらに、最終回にはモデルである黒柳徹子さんご本人が青森の行商のおばさん役でカメオ出演されているんですよ。

見逃さないでくださいね。

残念ながら、このドラマの語り(ナレーション)を務めた西田敏行さんをはじめ、すでに何人かのキャストの方々がお亡くなりになっています。

38年前の作品と考えると、時の流れを感じざるを得ませんが、彼らの名演は作品の中で永遠に生き続けています。

見どころ満載の「チョッちゃん」

このドラマの魅力は、何と言ってもヒロイン・蝶子の天真爛漫なキャラクターと、それを囲む人間模様が織りなす温かいストーリー展開にあります。

特に心に残るのは、要と蝶子の「人さらい婚」とも言われた結婚のいきさつです。

ドラマでも要の猛烈なアプローチは描かれていますが、実はモデルとなった黒柳朝さんの自伝を読むと、現実の方がもっと過激で情熱的だったと書かれています。

要が蝶子を自分の妻にするために、ほとんど強引に迫る場面は、現代から見るとびっくりするかもしれませんが、彼らの間に生まれた強い絆を感じさせる重要なエピソードです。

また、北海道の雄大な自然が舞台になっているのも大きな魅力です。

札幌開拓の村がロケ地としてふんだんに使われているので、北海道の美しい風景を堪能できますよ。

個人的には、冬の馬橇のシーンが郷愁を誘い、とても好きです。

小学生の頃、農家の友達が馬橇で通学するのをよく便乗させてもらったのを思い出しました。

そして、加津子(黒柳徹子さん)の小学校でのエピソードと、杉山学園(トモエ学園)の教育理念が描かれる部分も、このドラマの大きな見どころです。

自由な校風と、子どもの個性を尊重する教育が、いかに一人の子どもの人生を豊かにするかを教えてくれます。

このエピソードは、子育て中の親御さんや教育に関心のある方には特に響くのではないでしょうか。

まとめ

「チョッちゃん」は、笑いあり涙あり、そして時に考えさせられる、まさに人生の教科書のようなドラマです。

ぜひ、この機会に「チョッちゃん」の世界に触れてみてくださいね。

きっと、皆さんの心にも温かい光を灯してくれるはずです。

それでは、また次のドラマでお会いしましょう。