「戦隊大失格」は、今、アニメファンの間で本当に熱い話題ですよね。
原作を追いかけている方も、アニメから作品を知った方も、この作品が持つ独特な魅力に引き込まれていることと思います。
今回は、そんな「戦隊大失格」をまだ知らない方にも、そして既に夢中になっている方にも、その奥深さを徹底的にお伝えしていきたいと思います。
この作品の魅力、アニメの今後の展開、そして個性豊かな登場人物たち。
一つ一つ丁寧に掘り下げていきましょう。
きっと、あなたの「戦隊大失格」に対する情熱が、さらに高まるはずですよ。
ぜひ最後までお付き合いください!
※ネタバレ注意
■目次
- 「戦隊大失格」とは? 偽りの正義に挑む異色のヒーロー物語
- 戦隊大失格(アニメ)2期12話(24話)で最終回・完結?続編・3期は?
- 戦隊大失格|個性豊かな主要登場人物たち
- 「戦隊大失格」が描く奥深いテーマとは?
- 最後にまとめ
「戦隊大失格」とは? 偽りの正義に挑む異色のヒーロー物語
春場ねぎ先生が『週刊少年マガジン』で連載中の漫画「戦隊大失格」は、一見すると「戦隊モノ」に見えるかもしれませんが、その実態は全く異なる、まさに異色のヒーローバトルコミックなんです。
この物語の舞台は、13年もの間、悪の怪人軍団と竜神戦隊ドラゴンキーパー(通称:大戦隊)が繰り広げているとされる激しい死闘が、実はすべて台本ありの「やらせ」だったという衝撃的な世界。
怪人たちは、わずか1年で大戦隊に屈服させられ、それ以来ずっと民衆の前で敗北を演じ続けているのです。
そんな飼い慣らされた日々に嫌気がさした、怪人軍団の下っ端「戦闘員D」が主人公。
彼は、この偽りの茶番劇に終止符を打つべく、たった一人で大戦隊に潜入し、その腐敗した内側から「正義」の真実を暴こうと奮闘する物語なんです。
アニメは2024年4月に第1期が放送され、その独特な世界観とストーリーテリングで多くの視聴者を魅了しました。
そして、続く第2期は2025年4月13日から放送が始まり、同年6月29日に最終回(第24話「Dこそオンリーワン」)を迎えました。
この作品の最大の魅力は、「正義とは何か」というテーマに深く切り込んでいる点だと僕は感じています。
キラキラしたヒーローの裏側に隠された闇、そして悪とされる存在が抱える複雑な心情。
そんなコントラストが、観る者に強い問いかけをしてくるんですよね。
戦隊大失格(アニメ)2期12話(24話)で最終回・完結?続編・3期は?
市アックアニメ「戦隊大失格」3期・続編の可能性は? 儲けが鍵って本当?
アニメ第2期が終わり、僕も含めて多くのファンが「3期はいつ来るんだろう?」「続編はあるのかな?」とワクワクしていますよね。
現状、公式からの第3期制作発表はまだありません。
でも、続編が実現する可能性は十分にあると僕は考えているんです。
その根拠を、アニメ制作の裏側も含めて一緒に見ていきましょう。
アニメの続編制作は、簡単に言えば「制作委員会が儲かるか」にかかっているんです。
「制作委員会」というのは、出版社や円盤販売会社、広告代理店など複数の企業がお金を出資し合ってアニメを作るシステムのこと。
彼らは出資の見返りとして、アニメ作品の権利(例えば、DVDやBlu-rayの販売権、グッズ化の権利、海外への番組販売権など)を得て、そこから利益を出そうとします。
もし、この制作委員会全体で黒字になれば、「このアニメは将来性があるぞ!」と判断されて、続編制作へと繋がる可能性が高まります。
では、具体的にどんな要素が「儲け」に繋がるのでしょうか。
まず、一つ目の大きなポイントは原作漫画のストック量です。
「戦隊大失格」の原作は春場ねぎ先生が『週刊少年マガジン』で現在も連載中で、2025年6月時点で単行本は18巻まで刊行されています。
アニメ第1期が原作の1巻から6巻、第2期が6巻後半から9巻程度まで使用されたと推定されていますから、現時点でも原作には「怪人保護協会編」(8巻から14巻)や「新戦隊編」(14巻から)といった、まだアニメ化されていない大きな物語の続きが豊富に残っているんです。
これは、3期以降のアニメ制作にとって、十分すぎるほどの材料があることを意味します。
二つ目は、安定した制作体制です。
アニメ「戦隊大失格」は、アニメーション制作をYostar Picturesが担当し、さとうけいいち監督をはじめ、シリーズ構成やキャラクターデザインといった主要スタッフが第1期、第2期と変わらず参加しています。
これは作品のクオリティが安定している証拠ですし、制作チームの連携がしっかり取れていることは、今後の続編制作においても非常に大きな強みになります。
監督やスタッフの皆さんが、原作への深い理解とアニメならではのアレンジを丁寧に行い、原作者とも良好な連携を築いていると語られているのを見ると、本当に愛を持って作品が作られているんだなと感じます。
三つ目は、ファンと市場の動向です。
僕たちファンの熱量や作品の話題性は、続編制作を後押しする大きな要因になります。
「戦隊大失格」は、第2期放送中はもちろん、終了後もSNSや配信サイトでの盛り上がりが続いています。
特にキャラクターや声優さんの演技力に対する称賛の声が多く、例えば翡翠かのんの人気なんかはすごいですよね。
ディズニープラス「スター」での独占見放題配信やYouTubeでの無料一挙配信など、多くの人がアクセスしやすい環境が整えられていることもあり、視聴実績も好調だと推測できます。
具体的な売上データは公開されていませんが、公式イベントやグッズ展開が継続していることから、円盤やグッズの市場的な支持も安定していると見て間違いないでしょう。
一般的に、アニメの続編制作を決定する上で、円盤(DVD/Blu-ray)の売上は非常に重要視されます。
ネットでは「5,000枚売れれば続編の可能性あり」という声がよく聞かれますが、これは制作費の回収ラインを考える上で一つの目安になります。
もし円盤が平均5,000枚売れれば、制作費の半分くらいを回収できると言われているんです。
それに加えて、グッズの売上も制作委員会の利益に大きく貢献します。
主題歌や挿入歌などの音楽、公式設定画集、そしてアニメの画像を使った缶バッジやパンフレットなどのグッズが売れれば売れるほど、続編の可能性は高まります。
僕たちファンができる応援としては、やはり好きな作品の円盤や公式グッズを購入して、直接的に売上に貢献することが一番の近道ですね。
「戦隊大失格」第3期が制作されるとしたら、放送時期は2026年春クール(4月)以降になる可能性が高いと考察されています。
これまでの放送スケジュールを見ると、第1期の最終回放送と同時に第2期の制作が発表されるなど、制作発表から放送まで約1年ほど間が空いています。
原作のストックが十分にあるとはいえ、制作には相応の時間がかかりますから、もう少し待つことになるかもしれません。
僕としては、どんなに時間がかかっても、この素晴らしい作品の続きをまたアニメで観たいと心から願っています。
戦隊大失格|個性豊かな主要登場人物たち
「戦隊大失格」には、それぞれが複雑な背景と信念を持つ、魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
ここでは、物語を彩る主要なキャラクターたちを少しだけ紹介させてください。
まずは、我らが主人公、戦闘員D。
彼は悪の怪人軍団の末端兵士ですが、茶番の日々にうんざりし、偽りの正義を打ち砕くため、人間「桜間日々輝」に擬態して大戦隊に潜入します。
彼の目的は「潰す」こと。
そして、Dと協力関係にある本物の桜間日々輝は、大戦隊を「正す」ことを目的に、別の道を歩み始めます。
彼は大戦隊に憧れて入隊した正義感溢れる青年で、後に新たな組織「新戦隊」を立ち上げるんです。
大戦隊の象徴である5人のキーパーも、それぞれが個性的です。
レッドキーパー・赤刎創星は、理想の上司として人気を集める一方で、怪人を侮蔑し、自身の地位を脅かす者を排除するなど、腹黒い一面を持つリーダーです。
Dに神具を奪われてからは、その戦力も低下してしまっています。
イエローキーパー・黄理谷真夜は、実は怪人を作り出した張本人であり、竜神の力を独占しようとした選ばれた者たちを「使って」神具を作り上げたという、衝撃的な事実が明かされます。
グリーンキーパー・千歳は、警察のデータベースにも情報が欠落している謎の人物で、情報屋としても活動しています。
変身するとテンションが上がるギャップも魅力的ですよね。
そして、日々輝の姉であるピンクキーパー・桜間世々良は、重度のブラコンながら、幼少期の事件で下半身不随になった過去を持ち、変身時にのみ立つことができるという、悲しい背景を抱えています。
戦闘員Dの正体を知る数少ない人物の一人、翡翠かのんは、グリーン部隊の従一位で、普段はセーラー服を着ていますが、誰よりも漢らしいヤンキー風の女の子です。
彼女がDと出会い、少しずつ怪人に対する認識を変えていく様子は、この作品の人間ドラマの大きな見どころだと僕は思います。
他にも、怪人保護協会の代表理事で、人間と怪人の共存を目指す薄久保薬師と、その娘で人間と怪人のハーフである薄久保天使など、敵味方の枠を超えて魅力的なキャラクターたちが、それぞれの思惑を胸に物語を紡いでいます。
彼らが織りなす関係性が、この作品の深みを一層増しているんです。
「戦隊大失格」が描く奥深いテーマとは?
「戦隊大失格」は、単なるヒーローものやバトル作品としてだけでなく、現代社会が抱える様々な問題を風刺している点が、僕にとって大きな魅力です。
さとうけいいち監督も語っていたように、この作品は「社会風刺」の要素を多分に含んでいます。
例えば、「正義とは何か」という普遍的な問い。
作中では、市民から「正義」だと崇められる大戦隊が、その裏では偽りの茶番劇を繰り広げ、腐敗しています。
一方で、「悪」とされている怪人たちは、不当な扱いを受け、その尊厳を取り戻そうと戦います。
この構図は、現代社会における「大きな体制」や、多数派によって作り上げられた「常識」が本当に正しいのか、という問いかけのように感じられます。
また、作品には「怪人差別」といったテーマも描かれています。
怪人保護協会が登場する「怪人保護協会編」では、人間と怪人の共存、そして差別問題に深く踏み込んでいきます。
これは、現実世界におけるジェンダー問題や、異なる立場の人々への差別といった、僕たちが向き合うべき社会問題を想起させます。
「自分の立ち位置がどっちなのか」という、現代人が抱えるモヤモヤした感情を、バトルものという形で表現しているのが本当に秀逸だと感じました。
主人公の戦闘員Dは、当初は「新しい中学校で天下を取ってやる!」くらいの感覚で大戦隊に潜入した子供のような存在でしたが、物語が進むにつれて、「真実を見届けてやる」という桜間日々輝の役割が強くなっていきます。
D自身も、様々な出来事を通じて、単なる復讐ではなく、自分自身のアイデンティティや、何が「本当」なのかを見つめ直していくんです。
最終話では、デスメシアという「わけのわからないオタク怪人」が現れたことに対し、戦闘員たちが「日曜決戦の視聴者がいなくなったら困る」と、自分たちの「アイデンティティ」を見せるために立ち向かいます。
これは、それぞれの「正義」や「存在意義」のために、立場を超えて共闘する姿が描かれていると感じました。
この作品は、単に敵を倒すだけの勧善懲悪ではなく、複雑な人間関係や社会の裏側、そして「真実」とは何かを深く掘り下げています。
だからこそ、僕たちは「戦隊大失格」から目を離せないし、深く考えさせられるんですよね。
最後にまとめ
今後も「戦隊大失格」がどんな展開を見せてくれるのか、漫画もアニメも、僕は心から楽しみにしています!
皆さんも、この作品が持つメッセージをぜひ感じ取ってみてくださいね。
最後までお付き合いいただいてありがとうございました。