渡る世間は鬼ばかり|邦子の子供は2人!息子2人→兄・妹へ

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■渡鬼・邦子の子供はなぜ入れ替わった?隆とミカ、幻の兄弟の謎を徹底考察!

「渡る世間は鬼ばかり」(通称:渡鬼)の登場人物の中でも、岡倉家きってのトラブルメーカーと言えば、小島家の次女・邦子さんを置いて他にはいませんよね。

彼女のヒステリックで強引な言動には、時に視聴者として「また始まったよ!」と突っ込みたくなりますが、その破天荒さがたまらなく魅力的で、ついつい目が離せなくなってしまうんですよね。

そんな邦子さんですが、長くシリーズを追いかけているファンなら誰もが一度は疑問に思ったことがあるはずです、「あれ?邦子さんの子供って、途中で設定が変わってない?」と。

今回は、邦子さんの子供たちの不可思議な「設定の変遷」にスポットを当て、その背景にある深い事情から、複雑すぎる邦子さん周辺の人間関係まで、熟練ブロガーの私が熱く考察していきます。

ぜひ最後までお付き合いください!

※ネタバレ注意

■目次

渡る世間は鬼ばかり|邦子の子供は2人!息子2人→兄・妹へ

■複雑すぎる子どもの設定変更の真実

長寿ドラマ特有の謎といえば、キャラクターの設定が微妙に変わったり、過去が抹消されたりすることですが、邦子さんの子供たちに関する変遷は、特にファンにとって「あれは一体どういうこと?」と話題になるポイントです。

結論から言うと、邦子さんの最初の結婚相手である小川浩介との間には、シリーズの途中で子供の性別や名前が変更されるという、極めて異例の出来事が起きています。

初期のシリーズを覚えている方はご存知の通り、邦子さんの子供は、当初豊(ゆたか)と忠(ただし)という二人の男の子の兄弟でした。

特に、第2シリーズの終盤や1994年の秋スペシャルなどでは、この兄弟が登場しており、姑のキミさんが邦子の家(仙台の材木屋?)に家出した際、この腕白な兄弟に手を焼いたというエピソードも描かれています。

しかし、いつの間にかこの豊と忠の兄弟は物語の歴史から姿を消し、「渡鬼」の第3シリーズの放送が始まる頃(もしくは1995年末スペシャルから)には、子供は隆(りゅう)とミカという兄妹という設定に完全に置き換わってしまったのです。

この設定変更の背景には、長期にわたるドラマ制作の中で、子役の成長やスケジュール調整の難しさ、あるいはストーリー展開の都合など、様々な制作上の理由が絡んでいると推測されます。

しかし、作中では明確な説明はなく、ただ「隆とミカ」の兄妹として再登場したため、初期シリーズを見ていた視聴者は「いつのまに男の子二人が兄妹になったの?」と混乱するのも無理はありません。

新しい設定となった隆は、眞と張り合って私立中学受験に失敗し、荒れた時期もありましたが、水道工事の仕事に就職して国家資格を取得し、母親と和解するという立派な成長を見せてくれました。

隆を演じた俳優さんは、子役時代から最終シリーズで成人するまでに三人変わっていることからも、このキャラクターの成長を追う上での苦労がうかがえますね。

一方、妹のミカは、隆と同じく浩介との子供でありながら、母の再婚後に裕福な暮らしをするようになり、後に同棲するなど、兄よりも出番は少なめですが、しっかりと邦子家の系譜に残りました。

渡る世間は鬼ばかり|邦子の人物相関図

■邦子と敵・味方が目まぐるしく変わる人物関係図

邦子さんの周りの人間関係は、一言で表すなら「嵐」です。

岡倉五姉妹の中でも、小島家(幸楽)の五月さんの姑・キミさんと小姑・久子さんと並んで、嫁いびりやトラブルの源として常に物語を引っ掻き回していましたね。

彼女の人生を形作った主要な人物たちとの関係を見てみましょう。

【家族・親族】

  • 小島五月(次姉):五月さんは義姉にあたりますが、久子さんと並んで五月さんの悩みの種であり、キミさんの後ろ盾を得て五月さんを困らせる役回りでした。ただ、聖子さんに対しては五月さんの味方をするなど、時々クールな一面も見せていました。

  • 小島久子(長姉):邦子さんの実の姉。この二人は「悪魔のシスターズ」とも呼ばれ、キミさんの遺産や金を巡ってはタッグを組み、五月さんを攻撃することが多かったですね。後期には、健治さんを含めた三人で幸楽餃子のネット通販事業を立ち上げるなど、ビジネスパートナーとしても活動しました。

  • キミ(実母):邦子さんにとって、どんなわがままも受け入れてくれる最強の盾でした。邦子さんはトラブルがあるとすぐに「母ちゃん!口惜しいぃぃぃ」と泣きつき、キミさんは五月さんに辛く当たることで娘をかばいました。

【配偶者と子供たち】

  • 小川浩介(最初の夫):隆とミカ(当初は豊と忠)の父親で、材木屋を営んでいましたが、邦子さんが姑の仕打ちに耐えられずに離婚しました。

  • 立石一茂(不倫相手):浩介と離婚後、邦子さんが再婚を目指した不倫相手です。彼は癌で急逝してしまいますが、邦子さんは献身的に看病し、その真摯な態度には絆が見えました。

  • 野々下長太(二番目の夫):テレビゲーム制作の仕事で高収入を得るお金持ちのサラリーマンで、邦子さんの再婚相手となりました。しかし、邦子さんの息苦しい生活に耐えきれず、最終シリーズの序盤でついに邦子さんに離婚を言い渡します。長太さんは、金で問題を解決しようとする拝金主義的な傾向がありました。

  • 野々下加津(連れ子/継子):長太さんの連れ子ですが、邦子さんは彼女を引き取ることを頑として拒否したため、加津ちゃんは五月さん夫婦に引き取られ、幸楽で暮らすことになります。加津ちゃんは気が強く賢いので、邦子さんにいじめられても言い返す姿は見ていて爽快でしたね。

邦子さんの人生は、結婚と離婚、不倫、再婚と、常に波乱万丈でした。彼女がゴルフでマンションを破壊する常軌を逸した行動は、彼女の自己中心的な性格と、長太の連れ子である加津を拒否する強い意志の表れであり、いかに彼女が厄介な存在であったかを象徴しています。

邦子を熱演した女優・東てる美さん

小島邦子という強烈なキャラクターを、長きにわたって演じきったのが女優の東てる美(あずま てるみ)さんです。

東さんは、1956年8月12日生まれのベテラン女優であり、本名を山辺素美(やまべ もとみ)さんといいます。

彼女は1980年代以降、橋田壽賀子先生の脚本作品に多く起用されており、「心」の長谷川伸子役などで有名になりました。

もちろん、この「渡る世間は鬼ばかり」には、第1シリーズから最終シリーズ、そしてその後のスペシャルに至るまで、全ての期間で邦子役として出演し続けている、まさに欠かせない存在です。

プライベートでもパワフルな方で、元マネージャーの山辺信雄さんと結婚して娘をもうけましたが、後に離婚し、シングルマザーとして女優業と並行して実業家としても活躍されていました。

特に驚くのは、世田谷区二子玉川で漫画の古本店舗「まんが堂」を経営し、一時期は40店舗にまで拡大させたというバイタリティです。

さらに、近年は女優業よりも実業家の方に重点を置いており、高級いちごの生産や、ロシアのセキュリティー大企業への共同出資なども行っているというのですから、邦子さんの劇中の強引さや逞しさは、東さんご自身のエネルギッシュな生き方とも重なって見えますね。

ちなみに、彼女の娘である山辺江梨(やまべ えり)さんも、「渡る世間は鬼ばかり」に、長子さんの連れ子「遠山遊(とおやま ゆう)」役で出演されていました。

まとめ

■長寿ドラマが内包する設定の妙と邦子の魅力

「渡る世間は鬼ばかり」という長寿ドラマは、私たちが生きるリアルな時間の流れに合わせて進行していきます。

しかし、その裏側では、今回考察した邦子さんの子供たちの設定変更のように、「男の子二人(豊と忠)」から「兄妹(隆とミカ)」へと、大胆なテコ入れが行われてきたという歴史があるわけです。

隆が水道工事の資格を取るまで努力した話や、ミカが邦子さんの再婚で裕福になる話など、個々のエピソードは印象的ですが、その根底にある「子供の入れ替わり」を考えると、「渡鬼」の設定の妙を感じざるを得ません。

まるで、大河のような物語の大きな流れを維持するために、小さな矛盾や設定の変更は「ご愛嬌」として受け入れられてきたかのようですね。

隆とミカの存在は、邦子さんがどれだけ奔放に生きていても、根底には子供の将来を心配する母親としての側面があり、その"鬼"の中に見える"人間味"を深く描くための重要なピースだったのではないでしょうか。

今後、再放送などで邦子さんの初期エピソードを見返す機会があれば、ぜひ「豊と忠」の兄弟にも思いを馳せてみてください。

きっと、ドラマをより深く、多角的に楽しめるはずですよ!

最後までお付き合いいただいてありがとうございました。