青空レストランで話題沸騰!幻のピーナッツバター(杉山ナッツ)の真髄
テレビで紹介されると、すぐに話題になるグルメって本当に多いですよね。
先日、青空レストランで取り上げられた静岡県浜松市のピーナッツバター(杉山ナッツ)、もうチェックしましたか?
私もすぐに情報を探したのですが、これがただのピーナッツバターじゃない、100年の時を超えて蘇った奇跡の味だったんですよ。
今回は、その感動的な誕生秘話から、幻の原料、そして驚くべきこだわりまで、徹底解説していきます!
ぜひ、あなたもこのピーナッツバターが持つ壮大なストーリーに触れてみてください。
■目次
- 青空レストラン|杉山ナッツ(静岡・浜松ピーナッツバター)は遠州小落花!
- 遠州小落花とは?|青空レストラン
- 杉山ナッツ(静岡・浜松ピーナッツバター)の特徴|青空レストラン
- 杉山ナッツ(静岡・浜松ピーナッツバター)の取り組み|青空レストラン
- 杉山ナッツ(静岡・浜松ピーナッツバター)通販お取り寄せ|青空レストラン
- まとめ
青空レストラン|杉山ナッツ(静岡・浜松ピーナッツバター)は遠州小落花!
■奇跡のピーナッツバター誕生秘話
杉山ナッツの物語は、一人の日本人男性が遠く離れたニューヨークで掴んだ「故郷の誇り」から始まりました。
代表の杉山孝尚さんは、もともと高校卒業後にアメリカへ渡り、ダンサーとして活動していたという異色の経歴の持ち主です。
その後、ビジネススクールで会計を学び、現地の大手会計事務所で会計士としてエリート街道を歩んでいたんです。
そんな多忙な日々を送る中、2012年頃、ふと手に取ったアメリカの経済新聞(ウォールストリートジャーナルなど)に、運命的な単語が目に飛び込んできました。
それが、杉山さんの故郷である浜松を含む静岡県西部を示す「ENSHU-PEANUT」という文字でした。
記事には、なんと1904年のセントルイス万博で「ENSHU-PEANUT」がワールドアワード(世界一)を受賞していたという、驚くべき事実が書かれていたんです。
杉山さんは、自分の周りのアメリカ人が日本のことすら知らない状況で、地元浜松に世界一の落花生があったという事実に、日本人として大きな衝撃と誇りを感じたそうです。
また、アメリカでは人種や宗教が異なっていても、どこの家庭にもピーナッツバターがある、まさに「人と人をつなぐ」存在であることを肌で感じていた杉山さん。
「世界一の落花生で、世界一美味しいピーナッツバターを作れたら、浜松のことを世界にもっと知ってもらえるはずだ」と閃いたのが、杉山ナッツの挑戦の始まりです。
しかし、帰国後に探してみると、かつて世界一だったその落花生は、生産者が減り絶滅寸前の状況だと判明します。
それでも諦めず、古い文献を読み漁り、当時の落花生協同組合員のご子孫に辿り着き、ついに雑木林に自生していた手のひら一つ分ほどの種を譲り受けたのが2013年。
この貴重な種を守り、世界一のピーナッツバターを作るため、知識ゼロ、経験ゼロから農業への転身を決意された、その情熱と行動力には心底感動しますよね。
遠州小落花とは?|青空レストラン
■幻の落花生「遠州小落花」とは
杉山ナッツのピーナッツバターの根幹をなすのが、この「遠州小落花(えんしゅうこらっか)」という在来種です。
正式には「遠州半立(えんしゅうはんだち)」という品種で、これは国産落花生の中でも最高品種とされているんですよ。
このピーナッツの最大の特徴は、粒が小さいこと。
小さいながらも、その分甘味が非常に強く、味が濃厚で旨みが凝縮されているのが魅力です。
また、見分け方としては、少し小粒で、渋皮の内側に黒い模様があるのも特徴です。
1904年にセントルイス万博で金賞を受賞したという輝かしい歴史を持ち、当時はその油の質の良さから、落花生油として中国やアメリカに輸出されていたという記録もあります。
現在、この貴重な遠州小落花は、世界中で浜松市西区にある「杉山ナッツ」の農場でしか栽培されていない幻の落花生なんです。
杉山ナッツ(静岡・浜松ピーナッツバター)の特徴|青空レストラン
■杉山ナッツピーナッツバターのこだわり
杉山ナッツのピーナッツバターは、その希少な遠州小落花を100%使用しているだけでなく、徹底した栽培と加工のこだわりが詰まっています。
まず、栽培方法ですが、農薬や化学肥料は一切使用せず、昔ながらの農法を再現しているんです。
土づくりには、地元遠州の恵み、浜名湖のカキ殻や海藻、米ぬかや藁といった自然素材を利用しています。
そして驚くべきは、砂糖も塩も油も一切使っていない、落花生100%のペーストであること。
だからこそ、ピーナッツそのものの濃厚な旨みと豊かな香りがしっかり味わえるわけです。
さらに、杉山ナッツでは、収穫した落花生を「大きさ」「焙煎方法」「渋皮」の3つの条件で綿密に計算し、ブレンドすることで、何百通り以上の商品を作り分けているというから、もはやプロの技ですよね。
例えば、舌触りの良い滑らかな商品を目指す場合は油分の多い大きな粒を使い、香ばしさを残したい場合は焙煎度合いを細かく調整するんです。
このこだわりから、プロの料理人からの支持も高く、料理に合わせたピーナッツバターの要望にも応えているんですよ。
杉山ナッツでは鮮度が命だと考えており、在庫は作らず、全て注文を受けてから製造を開始し、出来立てを届ける受注生産体制をとっています。
そのため、毎年20,000本がすぐに完売し、製造が終了する5月?6月になると、次の11月まで手に入らない幻の商品になってしまうんです。
パンに塗るだけでなく、和食にも抜群に合うというのも特徴的で、味噌汁やサバの味噌煮に少し溶かすだけで、料亭のような深みのある味になるという具体的な話を聞くと、試さずにはいられませんね。
杉山ナッツ(静岡・浜松ピーナッツバター)の取り組み|青空レストラン
■農業を通じた地域貢献と食育の取り組み
杉山ナッツの活動は、単なるピーナッツバターの製造・販売に留まらず、地域と未来を見据えた素晴らしい取り組みにも力を入れています。
杉山さんは、「買ってくれる人がいるから農業ができている、だから恩返しがしたい」という強い思いを持っています。
その一つが、地域の未利用資源の活用です。
土づくりに使用している浜名湖産のカキ殻や海藻類は、以前は漁師が処分に困っていたものですが、杉山さんが肥料としての価値を見出したことで、周辺農家にも広がり、地域全体の活性化につながっているんです。
そして、特に注目したいのが、子どもたちに向けた食育活動です。
杉山さんは全国の幼稚園から高校までの特別講師として、農業の魅力を伝えています。
また、「一人一株農業」というカリキュラムを実践し、子どもたちが学校で落花生を栽培し、収穫したものを杉山さんが工場でピーナッツバターに加工して戻すという、ユニークな活動を行っています。
子どもたちは、その後のパッケージデザインや販売方法まで全て自分たちで考え、利益の使い道も決めることで、モノやお金の循環を体験し、「生きる力」を育んでいるのです。
杉山さんは、「農家=泥だらけというイメージではなく、農業は知的でクリエイティブな分野だ」と語り、「10年後の就職ランキング1位は農業、という時代を作りたい」と熱い夢を抱いています。
こうした未来を見据えた活動は、本当にカッコいい大人の姿だと思います。
杉山ナッツ(静岡・浜松ピーナッツバター)通販お取り寄せ|青空レストラン
■杉山ナッツピーナッツバターの購入情報
青空レストランで紹介されたばかりなので、今すぐ手に入れたい!という方が多いのではないでしょうか。
杉山ナッツの商品は、非常に希少な落花生を使用しており、毎年20,000本がすぐに完売してしまうほどの人気ぶりなので、手に入れるには少し工夫が必要です。
杉山ナッツは、あえて大手流通や一般的なECサイトでは販売せず、商品のストーリーを直接伝えられる地元店舗や一部百貨店、イベント出店を主な販路としています。
浜松市内には「ビオ・あつみ エピスリー浜松」などの店舗で取り扱いがありますが、製造は11月から始まり、翌年5月~6月には売り切れてしまうため、シーズン外だと在庫があるかを確認する必要があります。
テレビで紹介されたことで、楽天やYahoo!ショッピングなど、一部のオンラインサイト(小田急百貨店などのポータル経由)でも見つかる可能性がありますが、すぐに売り切れになることが予想されます。
販売元の公式ウェブサイト(杉山ナッツHP)で最新情報をチェックしたり、直接問い合わせてみるのが、幻の味をゲットする一番の近道かもしれませんね。
ふるさと納税については、静岡県浜松市産ピーナッツバターが返礼品として提供されているという具体的な情報は見つかりませんでした。
まとめ
杉山ナッツのピーナッツバターは、単なる食材ではなく、一人の情熱と、100年前に世界一と評された「遠州小落花」という歴史が詰まったロマンの塊です。
NYの会計士という安定した地位を捨ててまで、故郷の幻の品種を復活させ、世界一の味を目指すという挑戦は、私たちに「タンジブルなモノづくり」の素晴らしさを教えてくれます。
無添加で素材の味が濃厚だからこそ、トーストはもちろん、和食のコク出しとしても活躍する万能さ。
次に製造が始まるのは11月頃ですが、ぜひ今年の販売シーズンを逃さずに、この世界一の味を一度体験してみてください!
私も来季は必ず手に入れて、高級料亭の味を目指して味噌煮込みに挑戦してみようと思っています。