五十嵐咲子wiki考察|なぜ裏切者?声優・最強ボス?【サイレントヒルf】

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【サイヒルf】五十嵐咲子の正体と「裏切り者」の真意を徹底考察

サイレントヒルファンのみんな、よう!

どうも、ゲーム攻略と考察に魂を捧げるブロガーの俺だ。

『SILENT HILL f』、いや?、本当に恐ろしい作品だったね。

日本の湿度の高いじめっとした土着的な恐怖と、竜騎士07氏の容赦ない人間ドラマが、俺たちの心を抉りにくる。

そんな中で、特に多くのプレイヤーが「あの子はいったい何者なんだ?」と頭を抱えたであろう、主人公・深水雛子の友人、五十嵐咲子について、今回は徹底的に掘り下げていこうと思う。

彼女の飄々とした言動の裏に隠された真の姿、そして雛子を「裏切り者」と呼んだ言葉に込められた痛切な想い。

この全てを理解すると、『サイヒルf』の物語の深みが何倍にも増すんだ。

※ネタバレ注意

■目次

五十嵐咲子wiki考察|キャラ設定【サイレントヒルf】

■巫女の友人の人物像

五十嵐咲子は、主人公・深水雛子の高校の友人だ。

彼女の実家は、戎ヶ丘の古い信仰の中心地である千年杉神社の神主の娘で、作中では神社の行事の際に巫女姿で手伝うこともある。

彼女の第一印象は、おっとりとしていてマイペースな「天然キャラ」。

いつもふわふわしていて、まるで夢見がち。

だが、この「天然」という表現は、彼女の持つ特殊な能力を遠回しに示している。

だって彼女は「妖精が見えちゃう」なんて言われていたんだ。

普通の天然女子高生なら微笑ましいけど、ここは『サイレントヒル』。

実際、咲子は非常に強い霊感を持っていて、日常的に神や幽霊の声を聞いている、ガチの霊能者なんだ。

彼女は、自分と同じく周囲から浮いていた雛子と仲良くなり、「ずっと一緒」という固い約束を交わすほど、雛子を初めての、そして唯一の友達として深く依存していた。

この純粋すぎる友情が、物語の悲劇の根源になってしまうんだよね。

そして忘れちゃいけないのが、雛子から借りた500円を踏み倒そうとしている図太さ

1960年代の高校生にとって500円は、今の数千円、いや、当時の小遣いを考えると1万円近い感覚を持つ人もいたであろう大金だ。

雛子が手帳にわざわざ彼女の家に「500円!」と書き込んでいたのを見て、俺は思わず「おいおい、根に持ってるな雛子!」ってクスッとしちゃったよ。

この借金のエピソードが、実は彼女と雛子の「縁(つながり)」を維持するための、霊的な意図だったんじゃないか、なんて考察まで飛び出す始末だ。

五十嵐咲子 考察|なぜ裏切り者と呼ぶのか

彼女を語る上で最も印象的なのが、雛子に向かって「裏切り者!」と呼ぶ、あのセリフだろう。

しかも、穏やかな口調で、まるで挨拶みたいにね。

この言葉の裏には、咲子の耐え難い孤独と、雛子の抱える罪悪感が深く絡み合っているんだ。

表層的な理由は、幼い頃に二人で交わした「彼氏を作るときも結婚するときも一緒だよ」という、純粋すぎる約束。

雛子が寿幸との結婚を決めたことで、咲子はその約束が破られたと感じ、唯一無二の存在だった雛子に捨てられることへの極端な孤独と喪失感を覚えた。

咲子にとって、雛子が離れることは「世界の終わり」にも等しかったんだ。

彼女が日記に残した「裏切り者」という言葉は、その絶望の深さを物語っている。

しかし、これはあくまで咲子の視点から見た悲劇。

もう一つの重要な考察は、この言葉が雛子自身の心が生み出した幻聴、つまり「罪悪感の投影」だという見方だ。

サイレントヒルの怪異は、主人公のトラウマや罪悪感が具現化したもの。

雛子は、咲子との約束を破り、修の想いにも応えられず、そして何より「自分自身を押し殺して」結婚という道を選ぼうとした。

彼女の精神世界では、この「自分が誰かを裏切ったのではないか」という罪悪感が、最も親しい存在である咲子の口を通じて、断罪の言葉として現れたのかもしれない。

個人的には、この「投影説」こそがサイレントヒルらしくてゾクゾクするんだ。

純粋な友情が、結婚という現実の圧力と、二柱の神々の権力闘争(九尾の狐と九十九神)に巻き込まれて、「捨て去る子供時代への哀悼」という痛ましい形で怪物化して立ちはだかる。

この多層的な悲劇こそが、竜騎士07氏の手腕なんだろう。

五十嵐咲子 考察|声優

■巫女を演じた声優は誰?

五十嵐咲子の声を務めたのは、声優の合田絵利さんだ。

彼女は巫女姿の咲子(モデリングは滝瀬妃夏さん)の声を担当している。

合田さんの代表作としては、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』の甲役や、続編の『BORUTO』で猿飛ミライ役、そして子供たちに人気の『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の瑠璃子役などがある。

あの普段の穏やかな話し方と、裏世界で雛子を詰る悲痛な叫び、そしてボスとして対峙した時の声 の使い分けは、さすがプロの仕事だと感じたね。

五十嵐咲子 考察|最強ボス?

■最強ボス?彼女の隠された力

咲子は物語の序盤で、異変の最中に怪物に襲われ命を落としてしまう。

だが、闇の社殿で巫女の姿をした「咲子らしきもの」として、雛子の前にボスとして立ちはだかることになるんだ。

このボスは棘だらけの鉄槌や鎖を振り回し、長身で後光の意匠を背負うという、悍ましさと神聖さを併せ持った姿をしている。

実はこの「咲子らしきもの」、設定上ではめちゃくちゃ強い存在として描かれている。

彼女は稀血(神通力を持つ女性)ではないにも関わらず、持ち前の霊感の強さで、赤いカプセルのような特殊な薬を使わずに雛子の精神世界(異界)に自力で干渉している。

この能力は、黒幕である神々にとってもとんでもない脅威だった。

資料を読み解くと、咲子らしきものは「一応最初のボス」という立ち位置なのに、本来なら雛子と狐面の男の2人がかりでも勝てないレベルの相手であり、対峙した際には手を抜いていたことが示唆されている。

しかも、黒幕である九尾の狐や九十九神といった神々ですら、彼女を簡単に消したり祟り殺したりすることができないほどの強烈な加護を持っている。

彼女はまさに神々の権力闘争における「ジョーカー的な存在」であり、だからこそ、裏世界と表世界の両方で、黒幕に真っ先に排除され(狙い撃ちにされ)てしまった、という考察が非常に濃厚だ。

ボス戦の時の彼女のセリフに注目すると、「助けに来たよ」と叫んでいることがわかる。

戦闘は、彼女が「味方」として雛子を助けようとした二度目の干渉であり、黒幕によって姿を歪められた状態だった。

雛子にシバかれて追い出されたとき、寿幸が「急急に律令の如く行うが良い、去ね!」と神の力で強制的に帰宅させているシーンは、彼女の強大さを逆説的に示している。

俺たちプレイヤーは、神々の代理戦争をぶち壊そうとする最強の味方と戦わされていた、ってわけだ。

まとめ

■咲子の遺したテーマ

五十嵐咲子は、単なる友人キャラで終わらない、『SILENT HILL f』の核心を担うキャラクターだった。

彼女の死、そして「咲子らしきもの」としての変貌は、雛子が「過去の絆」「純粋な少女時代」を捨て去り、大人の女性として自立していくための痛ましい儀式であり、哀悼の象徴なんだ。

彼女の残した日記や手紙は、雛子が家族や友人の本当の姿、そして神々の思惑に気づくための「救済への鍵」として機能し、エンディングの分岐にも深く関わってくる。

特に真エンディング(静寂なる戎ヶ丘)ルートでは、雛子が自立の選択をする上で、咲子の記憶やメッセージが重要な役割を果たしていることがわかる。

彼女は「美しさ」と「腐敗」というゲームのテーマ の象徴であり、友情の脆さ、社会の因習、そして個人の精神が崩壊する様を、私たちプレイヤーに深く突きつけてきたんだ。

この複雑な構造こそが、周回プレイをしても飽きさせない『サイヒルf』の魅力の源泉だと、俺は声を大にして言いたいね。

彼女の真意を知ってからもう一度ゲームをプレイすると、序盤の「裏切り者!」のセリフが、悲痛な叫びに聞こえてきてゾッとするよ。